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これが「候補者名簿記載通知」だ―調査票①頁編

最高裁は、11月12日、全国23万6500人に「裁判員候補者名簿記載通知」を送付しました。~1

そんなもの見たことも聞いたこともないという方のために…。
「裁判員候補者名簿記載通知」がどういうものか、お送りしています。

第3弾は、候補者名簿記載通知に同封されているあの悪名高い「調査票」です。

調査票は、A3横置き2つ折り4ページ構成です。開けば左が4ページ、右が1ページ。裏側の左が2ページ、右が3ページ。1ページと2ページが調査票の書き方の説明で、3ページと4ページが調査票。真ん中で切り取って3ページと4ページの裏表を返送させる仕組みになっています。

ところで、この「調査票」は最高裁が勝手にはじめた個人情報把握のシステムだってご存じですか? 地裁の事務手続きの手助けをするなんて強弁していますが、法的根拠もなく国民を「調査」するというのですから恐れ入谷の鬼子母神。しかも調査票の発送・集約・整理・報告のすべてをトッパン・フォームズだの共同印刷だのに丸投げしているのですからビックリ下谷の広徳寺。

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では、実際の「調査票」を見ながら、全ポイントを完全解説していきます。赤線と赤数字はインコが入れました。赤数字が説明文頭の数字と対応しています。今回は、①頁目です。1Scan1

 

 ここにバーコードが入っています。「共通番号(マイナンバー)制度」の先取りですね。

 「抽選の結果に基づいて名簿に記載されました」とあるけど、いつどこでだれがどんな「抽選」をしたのかまったく不明。どうやって選んだのか「お知らせ」したらどうなのか?! それに「記載された」んじゃなくて、「記載した」んだよね! 取り澄ました「現代の赤紙」~3

 「現段階では名簿に記載されただけ」、来なくてよいっていうのは、しばらくしたら呼び出すぞってことですよね。動員予告で早々と待機モードに追い込む悪辣不穏の仕掛け。

 最高裁名で届いた通知に書いてある「裁判員候補者専用コールセンター」だから当然、裁判所の職員…ではなくて最高裁が委託した民間のオペレータ。個人情報が管理されて「徴兵」逃れがチェックされ、どこかに通報されるのがオチかもね。

 今年は「刑事訟廷裁判員係」、昨年は「刑事訟廷事務室 裁判員係」、一昨年は「刑事訟廷事務室裁判員係」。ぐらぐらの制度にふさわしく、担当係もぐらぐらと定まりませぬ。

投稿:2013年11月18日