トピックス

トップ > トピックス > 裁判員制度5周年社説をインコが突き回す-毎日編

裁判員制度5周年社説をインコが突き回す-毎日編

裁判員制度5年。多くのメディアが社説や特集記事を打ち出し、テレビでもニュース報道などが展開された。今、マスコミは裁判員制度について何を言うのか、どう言うのか。主な新聞の社説を取り上げて、観察してみました
『毎日新聞』(5月19日)の見出しは「裁判員制度5年 冤罪防ぐ法整備を急げ」だ。わかりやすいようであまりわかりやすくない。裁判員裁判にはえん罪が多いって言ってるのかな033851
それとも別のことを言ってるのかな?(・◇・)
他社の社説にはない独特の論調。

「『市民感覚』を生かしながら、まじめに裁判や被告と向き合う姿は、法曹界から高く評価されている」「国民の司法参加は、おおむね定着しつつあるといっていいだろう」。
キタ━━━ヽ(゚∀゚).━━━!!! やっぱり来ました。「定着」とか「順調」って言わないと、全国の裁判所から購読を停止されるんじゃないかって恐怖感に襲われているみたい。

でもねぇ、「『市民感覚』を生かしながら、まじめに裁判や被告と向き合う姿」って、どういう姿なん??(・◇・)
「市民感覚」だの「まじめに向き合う」だの、言葉がやたら踊ってる感じがする。早い話、素人が訳わからんままに裁判所に連れてこられ、慣れない仕事に追いまくられてひーひー言ってる図じゃないの。

「法曹界から高く評価されている」って、それもはっきり言わせてもらうとまったくわからんのよね。裁判員裁判の先頭を走れって厳命された裁判官たちが、出世を賭けてむずむずするような言葉で裁判員たちを褒めそやす姿はちらちら見えるけれど、インコにしっかり伝わってくる「法曹」のホンネは、裁判員なんてどうしようもないっていうくさし言葉ばっかりだよ。この社説の言い方からすると、「法曹界」以外からは特に評価されていないらしいことはわかりますけどねψ(`◇´)ψuウケケケ

しかし、社説はこの辺から少しトーンが少し変わる。「裁判員裁判は、重大事件が対象だ」。そのとおりです、で?(・◇・)
「万が一、判決後に被告の冤罪が明らかになれば、筆舌に尽くしがたいほどの衝撃を裁判員に与えるだろう」。
 そのとおりですよ、『毎日』さん、それで(゚◇゚*?)
「制度の一層の安定には冤罪・誤判防止のさらなる法整備が必要」。
( ̄。 ̄)ホーーォ「一層の」とか「さらなる」なんていうまぶし形容句に目をつぶれば、えん罪問題なんかにひとっことも触れない『朝日』や『読売』にくらべてこりゃずいぶんましだね。

「この5年の間には、東電OL殺害事件の再審無罪があり、袴田事件の再審開始決定も出て、ともに被告人に有利な証拠を出さなかった検察の姿勢が批判された.現行刑事司法手続きへの不安が募る」と。そうそう、そうなんだよ『毎日』クン、そこだっ(*`◇´)φ

「公判前整理で以前より検察の証拠開示の範囲は広がったと言っても、検察の裁量は依然として残り、被告に有利な証拠は法廷に出てくるとは限らず、裁判員の判断が誤る可能性は残る」。よし。裁判員裁判の危うさに目を向けようとしている姿勢を評価しよう。

「取り調べの録音・録画についても、取り調べ側の裁量が今も残る」。刑事司法の病弊という視点にこだわる御社の論説委員には良い点を付けよう。だけどそこまで言うんだったら、裁判員制度を作った人たちが「この制度はこの国の刑事司法がずっと正しく行われてきたことを国民に教え込む仕組みだ」って言ってることを取り上げて批判しなきゃダメでしょ。いいとこまでいってるのに「寄せ」で外すんだなぁ、御社は┐( -”-)┌ヤレヤレ

社説は死刑問題に進む。死刑存置のわが国に向ける諸外国の視線は厳しいと鋭く指摘して、死刑を言い渡す確たる基準がないわが国では裁判員の悩みは深かろうと推測する。もちろん深い。深いなんてもんじゃない、地獄だよ。で、どうせよと?(=◇=)?

「情報公開をさらに進め、死刑についての議論も深めたい」って。ケッ、なんと温故知新、いや気が抜けて間違っちゃった、なんとまぁ竜頭蛇尾だこと。てーへんだ、てーへんだ、なにはともあれてーへんだ、なんだかわからんがてーへんだっていうあれよ。えん罪問題に切り込んだところはよかったけれど、どうやらこのあたりで疲れちゃったかね。歌2

ここで調子外れな歌が聞こえる…マネージャーだ

♪5年目シホー 5年目シホー いままできづかず問題ないと 夢にみてた
      あこがれてた この制度まやかしなの 5年目シホー 5年目シホー♪

そう、5年で日本の司法のおかしさに気がついたんだね。マネージャーは「気づいちゃったら、チヨちゃんぐらい大きな目をあけてしっかりこの制度の現状を見極めなよ」と言っている。たまには良いこというね。 

この社説、国民の85%以上が裁判員をやりたくないって言ってることにも触れていないし、だいたい福島の死刑事件裁判員裁判でPTSDになった元裁判員Aさんのことにも触れてない。

Aさんの事件をスクープしたのは御社の記者さんだぜ。他社が競って書いているっていうのに、新聞協会賞ものの記者を抱える『毎日』が1行も書かないっていうのは、何か理由があるのかね~
この事件の報道で最高裁が慌てふためいたのを見て、「これ以上書いて、各地の裁判所に購読中止命令が出されたら大変」とばかりに自粛したなんてことは…ないよね…まさか?(((@◇@;)

018524

投稿:2014年6月5日