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2017年04月

4月28日 水戸地裁
マンションで昨年2月、交際相手の女性をナイフで刺して殺害したとして、殺人罪に問われた43歳の男性に対し、寺沢真由美裁判長は懲役13年(求刑18年)を言いした。

4月28日 鹿児島地裁
昨年7~9月、3人の女性を襲い金品を奪おうとしたなどとして、強盗致傷罪などに問われた26歳の男性に対し、懲役4年6月(求刑7年)を言い渡した。
冨田敦史裁判長は「借金などで金に困って金品を強取しようとしており、短絡的で身勝手。被害者の精神的苦痛は相当大きい」などと述べた。

4月27日 宇都宮地裁
長男への殺人、妻への承諾殺人罪に問われた67歳の男性に対し、二宮信吾裁判長は無理心中の事情が全くなかったことを挙げ「子に相談することなく、生命を奪う最悪の選択は安易かつ浅はか」と懲役9年6月(求刑11年)を言い渡した。
長男=当時(32)=の右首は誰が切り付けたかが争われていた。検察側は被告、弁護側は妻=同(65)=と主張。二宮裁判長は遺体の状況から「妻が切り付けた可能性は十分にある」としつつ断定を避けた。
妻が携帯電話契約で支払いきれないほどの金額が請求されると誤信し、無理心中を提案したことを認定。2人の命が奪われた結果の重大性に触れた。夫婦関係や被告の性格などの影響、妻の精神状態も要因としたが、「犯行を回避する種々の手段に十分目を向けなかった」と判示した。

4月27日 佐賀地裁
2人と共謀し、民家に押し入ったり店から現金を盗んだりして計8件の事件に関与したとして、強盗傷害や窃盗などの罪に問われた26歳の男性に対し、懲役5年(求刑8年)を言い渡した。
判決理由で吉井広幸裁判長は、強盗傷害事件に対し「危険かつ執拗で被害者の精神的苦痛は甚大」と述べ、他の事件を含め実行役を果たしたと指摘した。被告には知的障害があり、共謀した仲間から脅されて犯行に及んだとして、量刑を考慮した点も挙げた。

4月19日 前橋地裁
女子大生に後ろから抱きつくなどして、強制わいせつの罪に問われた39歳の男性に対し、鈴木秀行裁判長は懲役3年・保護観察付き執行猶予4年(求刑3年)を言い渡した。
判決理由で鈴木裁判長は、夜間に抵抗する女子大生=当時(18)=を襲ったのは「卑劣な犯行」とした。被害女性の精神的苦痛は多大で「被害結果は重大」と述べた。

投稿者 : いらないインコ|2017年4月30日

2017年03月

03月28日 和歌山地裁
2015年2月、小学5年の男児(当時11歳)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた24歳の男性に対し、浅見健次郎裁判長は懲役16年(求刑25年)を言い渡した。
公判では検察側、弁護側とも被告が事件当時、男児と2歳上の兄(15)に被害妄想を抱き、心神耗弱状態だったと主張し、争点は量刑だった。
検察側は論告で「一方的に多数回切りつけるなど悪質。殺意は強固で、落ち度のない男児の生命が奪われた結果は重大。通り魔的犯行で地域社会に与えた衝撃や不安は甚大」などと指摘。
被告は公判で、起訴内容の認否を変遷させた末、遺族に謝罪し、弁護側は「被告は否認という方法で自分を保っている。謝罪を述べるに至ったのは大きな意味がある」などと情状酌量を求めていた。

03月27日 札幌地裁
建設作業員=当時(50)=に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた57歳の建設会社社長に対し、懲役12年(求刑14年)を言い渡した。元作業員(57)は懲役10年(同11年)とした。
金子大作裁判長は、派遣先で佐被害者が仕事中に居眠りしたと苦情を受けたことに被告が激怒し、感情に任せて暴行したと指摘。元作業員も進んで加担したとし、「動機は身勝手というほかない」と非難した。
判決によると、両被告は昨年1月13日、原被告宅で、被害者の背中や尻などを金属パイプや麺棒で約2時間半にわたり殴って死なせ、遺体を車庫に遺棄した。

03月25日 福島地裁郡山支部
男性が暴行を受け、現金などを奪われ死亡した事件で、強盗致死と死体遺棄、窃盗の罪に問われた50歳の男性に対し、井下田英樹裁判長は「共謀は認められず、刑事責任を問うことはできない」として無罪(求刑12年)を言い渡した。県内での裁判員裁判で無罪判決は初めて。
公判では、被告と、62歳被告=強盗致死罪などで懲役30年、仙台高裁に控訴=ら4人との共謀の有無が争点となった。井下田裁判長は判決理由で「50歳被告は62歳被告らから暴力を受け監禁されていたため、命令に逆らえず(事件)現場に同行した」と指摘、「62歳被告らに抵抗することは困難な状況だった」として共謀関係を否定した。

03月24日 宇都宮地裁
2015年4月、1型糖尿病だった小学2年男児=当時(7)=の両親に指示してインスリンを投与させずに男児を衰弱死させたとして、殺人罪に問われた自称「龍神」の建設業の62歳男性に対し、佐藤基裁判長は懲役14年6月(求刑15年)を言い渡した。

03月24日 さいたま地裁
昨年8月、自宅で同居の母親=当時(90)=の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われた69歳の息子に対し、高山光明裁判長は懲役8年(求刑10年)を言い渡した。
判決で高山裁判長は「犯行前日ごろからベルトを準備し、被害者の無防備な隙を見て頸部を強く絞めた殺意は強固であり、犯行は冷静かつ悪質」と指摘。足が不自由だった被告が母の通院に付き添うなど、愛情や責任感を持って母の将来を考えていたことは否定できないとしたものの、「被害者は健康上、特に問題がなく、通常の生活を送れた。被告の意思決定は身勝手で短絡的」と断じた。
また、高山裁判長は、被告が自首した点や罪を償う意思があることを認めた一方、「被害者への謝罪や後悔の言葉がなく、罪に向き合っているとは認め難い」とした。

03月24日 名古屋地裁
名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21歳、事件当時未成年)に対し、山田耕司裁判長は求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
最大の争点だった責任能力の有無について、判決は検察側の主張を認め「一連の事件でおおむね合理的な行動を取り、責任能力はあった」と判断。非常に重い精神障害を理由に「責任能力はなかった」とし、全ての事件で無罪を求めた弁護側の反論を退けた。
10日の論告求刑公判で、検察側は「更生の可能性は極めて乏しく、生涯にわたる償いが必要だ」として無期懲役を求刑していた。
殺人、放火未遂事件を審理した法廷で、元名大生は「人が死ぬ過程を見たかった」「生物学的なヒトなら誰でもよかった」などと衝撃的な発言を繰り返す一方、タリウム事件については「観察目的」と述べ、殺意を否定した。

03月24日 大阪地裁
長男=当時(42)=を殺害したとして、殺人罪に問われた74歳の父親に対し、西野吾一裁判長は「経緯や動機に同情できる余地がある」として懲役3年・執行猶予5年(求刑6年)を言い渡した。
西野裁判長は、神経症を患っていた長男が、両手足が不自由で寝たきりの被告の妻に対し、親族に金の無心をするよう複数回にわたって要求し、暴行を加えていたと指摘。妻から長男の殺害を繰り返し依頼され、「精神的に追い詰められた末の犯行だ」と結論づけた。

03月23日 大阪地裁
パトカーの追跡から逃げる途中、信号を無視してタクシーと衝突し運転手を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた46歳の男性に対し、小倉哲浩裁判長は懲役7年(求刑10年)を言い渡した。
検察側は論告で、飲酒運転の発覚を恐れて信号無視し、事故後は経営する飲食店の男性従業員に身代わり出頭もさせており「身勝手極まりない犯行だ」と指摘していた。
起訴状によると、昨年6月2日未明、時速約70~80㌔で赤信号の交差点に進入しタクシーと衝突。運転手を死亡させ、自分の車の同乗男性も負傷させたのに逃げたなどとしている。

03月22日 千葉地裁
ホテルで昨年7月、女性=当時(28)=の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた36歳の男性に対し、金子武志裁判長は「別れ話を切り出され、他の男性に渡したくないと思い殺害した。動機は短絡的で身勝手」として、懲役13年6月(求刑15年)を言い渡した。
金子裁判長は判決で「後ずさりして逃げる被害者に馬乗りになり、抵抗を押さえつけるまでして首を圧迫し続けた」と犯行態様を非難。「被害者は28歳の若さで将来を奪われ、最愛の娘の成長も見守ることができなくなった」と指摘する一方、「自首して不利な事実も進んで供述するなど、反省の態度を示している」と量刑の理由を説明した。

03月22日 神戸地裁
2015年3月、2家族の男女計5人が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた42歳男性に対し、長井秀典裁判長は「正常な心理で殺害を選択し、実行した」と完全責任能力を認め、求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴した。
公判は被告の事件当時の精神状態や責任能力の有無が争点だった。神戸地裁の裁判員裁判での死刑判決は、14年9月に神戸市長田区で起きた小1女児殺害事件に続き2例目。
長井裁判長は判決で、向精神薬の大量摂取による精神障害が妄想を引き起こし、動機に影響したと指摘。一方で「殺害の実行には影響がほとんどなく、犯罪と分かっていながら、あえて殺害を選択した」と述べた。
さらに「一定の計画性の下で非常に強い殺意があり、動機も身勝手」と強調。「落ち度のない5人もの命を奪った上、犯行を正当化し続けている」とした。
公判で検察側は精神鑑定結果などから「完全な責任能力があった」としたのに対し、弁護側は「精神障害による妄想で善悪の判断ができなかった」として、心神喪失による無罪か心神耗弱による罪の軽減を求めていた。被告は「工作員に仕組まれた完全な冤罪」と主張していた。
被告は10年12月、自分や他人を傷つける恐れがある精神障害者らを行政が強制入院させる「措置入院」により、明石市内の病院に入院。入退院を繰り返し、事件前に実家に戻っていた。

03月21日 さいたま地裁
国道で赤信号を無視して交差点に進入し歩行者と衝突して逃げたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)などの罪に問われた23歳の男性に対し、危険運転の適用を退け、同法の過失致死と道交法違反の罪に当たるとして懲役4年(求刑10年)を言い渡した。
守下実裁判長は検察側の求刑後、過失致死罪を予備的訴因として追加するよう命じていた。求刑後の訴因変更命令は異例。
検察側は約180㍍手前で赤信号に変わったにもかかわらず、意に介することなく時速約80㌔で進入したと主張していた。守下裁判長は判決で、目撃証言を基に、交差点に入ったのは赤信号に変わって約2秒後だったと認定。「赤信号をことさら無視したとまでは言えない」と述べた。
弁護側は「信号は青だった」などとして、執行猶予付きの判決を求めていた。
判決によると、昨年4月21日午前4時半ごろ、乗用車を運転し、国道で青信号の横断歩道を渡っていた男性(78)に重傷を負わせて放置し、後続車に男性をひかせて死亡させた。

03月21日 東京地裁
連続強姦致傷事件で懲役9年の実刑判決を受けて控訴中に保釈され、その約2週間後に再び女性に暴行したとして、強姦と監禁の罪に問われた27歳の男性に対し、懲役4年6月(求刑7年)を言い渡した。
大川隆男裁判長は「強姦致傷事件の控訴中に犯行に及んでおり、性犯罪に対する抵抗心が弱く、順法精神も低下している」と述べた。
被告は昨年1月29日、大阪市内の自宅で20歳代の女性3人に乱暴したとして、大阪地裁の裁判員裁判で懲役9年の判決を言い渡された。被告側が控訴して保釈請求し、同地裁が同年2月1日、保釈を許可。東京地裁判決によると、被告は2週間後の同月15日、東京都新宿区のホテル客室に女性(当時22歳)を誘い込み、乱暴した。
大阪の事件はその後、控訴や上告が棄却され、1審判決が確定した。東京の事件の判決が確定した場合、大阪の事件の刑期と合算されて執行される。
東京の事件で弁護側は「女性と合意があった。強姦も監禁もしていない」と無罪を主張。判決は、強姦罪について、女性が交際相手に助けを求めるメッセージを送信していたことなどから、合意はなかったと判断。一方、監禁罪については、「威圧的言動はなかった」として成立を否定した。

03月17日 札幌地裁
76歳男性が昨年5月に自宅で殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた68歳男性に対し、中桐圭一裁判長求刑通り無期懲役を言い渡した。

03月17日 盛岡地裁
現住建造物等放火罪に問われた47歳の男性に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑4年)を言い渡した。判決などによると、昨年6月9日午前7時15分ごろ、当時住んでいた自宅の寝室と台所に灯油をまいて火を付け、木造平屋約55㎡を全焼させた。

03月17日  東京地裁
覚醒剤を密輸したとして、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)などに問われたポーランド国籍の男性(48)に対し、石井俊和裁判長は「男性には覚醒剤を密輸した認識はなかった」と無罪(求刑・懲役13年、罰金600万円)を言い渡した。
男性は2016年4月、覚醒剤約2.5㌔が隠されたスーツケース1個を英国から羽田空港に運び込んだとして起訴された。判決は、覚醒剤がケースの二重底の中に隠されていたことなどから、「ケースを普通に扱っただけでは不審点に気付くとは限らず、男性が覚醒剤の存在を認識していたとは認められない」と述べた。

03月17日 横浜地裁
男性を刃物で突き刺すなどして殺害し遺体をアパートの床下に埋めたとして、殺人と死体損壊、死体遺棄の罪に問われた、いずれも指定暴力団稲川会系元組員の男性被告2人に対し、片山隆夫裁判長は、懲役18年(求刑20年)と懲役15年(同18年)を言い渡した。 公判で両被告は殺害の事前共謀を否認。殺意についてもそれぞれが否定し、責任をなすりつけ合うような主張をしていた。片山裁判長は判決理由で、両被告が男性を呼び出して暴行を加える以前に、協力して土のう袋やブルーシートを準備していた点に着目。「死体処理に使う以外、合理的用途がない」とし、「事前に殺害を想定していたことを強く推認させる」と述べ、事前共謀や殺意を認定した。 その上で、懲役18年の男性被告について「計画を発案して中心的な立場にあり犯情は悪い」と指摘。懲役15年の男性被告については「果たした役割は重要で、悪質性は木名瀬被告を大きく下回らない」とした。判決などによると、両被告は共謀し、2012年4月、大和市の男性被告の自宅で、指定暴力団山口組系元組員の男性=当時(33)=に睡眠薬入りのカレーを食べさせた後に顔を殴打したり刃物で首を刺したりして殺害。遺体を切断して静岡県伊東市のアパート床下に埋めた。3人は拳銃強盗を企てた仲間で、入手した拳銃を巡りトラブルになったことが事件の発端とされた。

03月17日 名古屋地裁
2015年7月、自治会長(当時65歳)を刺殺し現金入りのバッグを盗んだとして、殺人、窃盗罪などに問われた少年(19)=事件当時高校3年=に対し、堀内満裁判長は懲役8年以上13年以下(求刑10以上15年以下)の不定期刑を言い渡した。
弁護側は事件時に心神耗弱だったと主張した上で、少年院で更生させるのが相当として改めて家裁で審理するよう求めていた。
公判では責任能力や殺意の有無などが争点となった。検察側は論告で、少年が集めたナイフを人に使ってみたいと以前から考え、致命傷を与える刺し方を事前にインターネットで研究し、事件後には血の付いた服を洗うなど、一定の計画性があったと指摘した。
さらに、最初は殺害をためらい、事件で使ったナイフをアタッシェケースに詰め同級生に預けたことなどから、行為の違法性を認識していたとした。これらから精神障害の影響はあるものの軽度で、完全責任能力があったと主張した。
首や顔などを11回も強く刺しており殺意もあったと指摘して「通り魔的で残忍極まりない」と述べ、少年法で有期刑の上限となる不定期刑を求刑した。
一方、弁護側は最終弁論で、少年が生まれつき自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群や自閉症などの総称)で、家庭環境のストレスもあったと指摘した。事件直前には精神的な混乱状態に陥って、偶然通りかかった被害者に突如怒りが湧き、攻撃を思いついた後は行動を制御する能力を著しく低下させていたと主張した。
また、障害の影響で極度のパニック状態に陥り、無我夢中でナイフを振り回したとして殺意を否認した。懲役刑では社会復帰後に再び犯罪を起こす危険性が予測され、障害の特性を踏まえた専門的な指導を実施する必要があり、第3種(医療)少年院などでの処遇が相当と訴えた。

03月17日 大阪地裁
両親の夫婦げんかに割り込み、父親の首に菜箸を刺して死亡させた罪に問われた51歳の男性に対し、懲役3年・執行猶予4年を言い渡した。
判決などによると、被告は去年6月、父親(当時80)が母親に向かって、「死ね」などと大声でののしるのに腹を立て、仲裁に入ったところ、「お前に言われたくない」「まともな仕事を探せ」などと言われたために強い怒りを抑えられず、台所にあった長さ31㌢の菜箸で父親の首を突くなどの暴行を加えて死亡させたとされる。犯行直後、被告は自ら119番通報しているが、「菜箸が刺さった時の状況ははっきり覚えていない」と。判決は「暴行に及んだことは非難されるべき」と指摘する一方、「腹を立てたことには理解できる部分もあり、母親らも被告を許している」と。

3月17日 鹿児島地裁
昨年、同居の女性=当時(67)=を暴行して死なせたとして、傷害致死罪に問われた67歳の男性に対し、懲役5年(求刑6年)を言い渡した。
判決理由で冨田敦史裁判長は「連日のように執拗かつ一方的に強い暴行を加えており、危険性や悪質性が高い」と述べた。文句を言う被害者を思い通りにさせたいといった動機に「同情の余地は乏しい」と指摘した。
事件当時、認知症の影響で心神耗弱状態だったと認めたが、執行猶予付き判決を求めた弁護側の主張は退けた。
判決によると、昨年2月から3月9日までの間、被害者の全身を孫の手で多数回殴るなどし、全身打撲による外傷性ショックで死亡させた。

03月16日 宇都宮地裁
2016年1月、当時3歳の長女の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた38歳の母親に対し、二宮信吾裁判長は「被告は犯行当時、うつ病で心神耗弱の状態だった」として、懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。

03月16日 横浜地裁
昨年2月、長女(当時7歳)と次男(同5歳)を窒息死させたなどとして殺人と殺人未遂の罪に問われた40歳の母親に対し、懲役9年(求刑10年)を言い渡した。安藤祥一郎裁判長は「確固たる殺意に基づき残酷」と指摘した。

03月15日 京都地裁
京都市のマンションで昨年9月、住人で知人の男性=当時(73)=を殺害し、遺体を浴室内に遺棄したとして、殺人と死体遺棄罪に問われた43歳の男性に対し、坪井祐子裁判長は懲役10年(求刑12年)を言い渡した。
公判で弁護側は、被告は被害者の世話をしていたが、要求がエスカレートしたことなどから殺害を決意しており、「介護疲れの事件に似ている」と主張。しかし、坪井裁判長は判決理由で「自らの意思で世話をやめることもできたはずで、介護疲れの事案と同様とはいえない。犯行は突発的だが、強固な殺意に基づき、犯行態様も非情」とした。

03月14日 千葉地裁
千葉市の病院で精神科に入院中の男性患者=死亡当時(36)=に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪に問われた当時の准看護師の63歳の男性と67歳の男性に対し、高橋康明裁判長は63歳男性に罰金30万円(求刑8年)、67歳男性に無罪(同)を言い渡した。
起訴状などによると、両被告は同病院の准看護師だった2012年1月1日、病院内の保護室で、重度の精神障害で入院していた男性に対し、共謀して顔を足で数回踏みつけ、膝で首を押さえつけるなどの暴行を加え、頸髄損傷などのけがを負わせ、そのけがを原因とする肺炎により2014年4月28日に死亡させたとしている。

03月14日 大阪地裁
大阪市のマンションで2014年7月、交際相手を絞殺したとして、殺人罪に問われた38歳の男性に対し、橋本一裁判長は懲役9年(求刑18年)を言い渡した。
被告は「被害者が手をかんできたので、制止するためにブラジリアン柔術の絞め技をかけただけだ」と殺意を否定していた。
橋本裁判長は判決理由で、被害者が危険ドラッグの影響で異常だった可能性はあると指摘。「技をかけた当初は殺意が認められないが、次第に死んでも構わないという心理になっていた」と述べ、殺意を認定した。

03月14日 大阪地裁
強盗強姦未遂などの罪に問われた29歳の男性の裁判で、被告には軽度の知的障害があったことから、伊藤寿裁判長は「警察の取り調べで録音・録画がされておらず、障害に配慮した取り調べだったとは認められない」として、捜査段階の自白調書が信用できないとする判断を示した。その上で、ほかの証拠から被告の犯行を認定し、懲役10年(求刑12年)を言い渡した。
判決によると、被告は2015年11月、大阪市内で女性から現金を奪い、自宅に監禁して性的暴行を図るなどした。
公判では、被告がどの時点で暴行しようと考えたかが争点となり、検察側は、被告が「最初から性的暴行目的だった」と述べた自白調書を根拠に、悪質性を強調していた。

03月13日 山形地裁
車の運転を巡るトラブルで殺人未遂と傷害の罪に問われた39歳の男性に対し、寺沢真由美裁判長は懲役3年・執行猶予5年(求刑7年)を言い渡した。

03月13日 福井地裁
14年と15年に女子高生2人にわいせつ行為をしたとして、強制わいせつ致傷など2件の罪に問われた23歳の男性に対し、入子光臣裁判長は懲役3年・保護観察付き執行猶予4年(求刑3年6月)の有罪判決を言い渡した。

03月10日 仙台地裁
元交際相手=当時(16)=に暴行して死亡させ、遺体を山林に遺棄したとして、傷害致死罪などに問われた31歳の男性に対し、懲役9年(求刑10年)を言い渡した。
小池健治裁判長は「被害者の言動に振り回された被告が強い怒りを募らせ、何らかの暴行を加え、死亡させた」として傷害致死罪も適用した。被告の暴行が原因で死亡したかどうかが最大の争点だった。
判決によると、被告は2014年12月11日、東京都杉並区の自宅アパートで被害者の両肩付近を押すなどの暴行を加えて死亡させ、15年3月15日ごろ、空き家になっていた実家裏の杉林に遺棄した。

03月10日 前橋地裁
殺意を持って同居の祖父をハンマーで殴り、逃走先でコンビニ強盗をしたとして殺人未遂と強盗、銃刀法違反の罪に問われた29歳の男性に対し、鈴木秀行裁判長は懲役9年(求刑15年)を言い渡した。鈴木裁判長は就寝中の祖父=当時(73)=の頭を少なくとも19回殴った犯行は「危険性が高く悪質」とした。
起訴状などによると、被告は2014年11月夜、祖父方で犯行におよび逃走。翌年1月15日、横浜市内のコンビニで現金6万6千円を奪った。

03月10日 千葉地裁
畑に女性=当時(18)=を生き埋めにして殺害したなどとして、強盗殺人や逮捕監禁などの罪に問われた22歳の男性に対し、吉井隆平裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
起訴状によると、被告は2015年4月19日夜、共犯の元少女(20)や男性被告(22)=いずれも強盗殺人罪などで1審無期懲役、控訴=らと共謀し、千葉市中央区の路上で女性を乗用車に乗せ、両手足を緊縛するなどして監禁。車内で財布やバッグを奪い、翌20日未明、畑に掘ってあった穴に女性を入れて土砂で生き埋めにし、殺害したとしている。
公判で被告は「逮捕監禁については間違いないが、強盗殺人などについては否認する」と、起訴内容を一部否認していた。
弁護側は、少女と物の貸し借りをめぐってトラブルになった女性を脅すのが目的で、「女性が死亡したのは被告にとって予定外だった」と主張。計画性のない場当たり的な犯行だったと訴えていた。

03月10日 東京地裁
覚せい剤の密輸事件をめぐり、タイ警察が行ったおとり捜査の違法性が争われた裁判で、稗田雅洋裁判長は違法性を認めず、被告の男に懲役17年・罰金800万円(求刑20年・罰金1000万円)を言い渡した。
男性は69歳の暴力団関係者。タイ警察が密売人を装い、押収した覚せい剤を被告側に届けた捜査手法について、弁護側は「日本では許されない手法のおとり捜査だ」と主張していた。
稗田裁判長は「日本で通常用いる捜査手法ではないが、各国の手法は法制度により異なる」と指摘。タイ警察は自国の法律に基づいて覚せい剤を届けており、密輸後の日本の捜査にも違法はなかったと判断した。
判決によると、被告は指定暴力団稲川会系組員(53)らと共謀し、2014年4月にタイから覚せ
い剤約11㌔を密輸した。

03月10日 広島地裁
衰弱した生後8カ月の長男を放置し、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた父親(42)と母親(23)に対し、小川賢司裁判長はいずれも懲役9年(求刑10年)を言い渡した。
判決は、長男の栄養状態が悪化していたことを知りながら、十分とは言えない量の粉ミルクしか与えず、病院にも連れて行かなかったなどと指摘。生活保護費を趣味や嗜好に費やした生活ぶりにも触れ、「必要な保護を与えることに困難があったとは言えない。親として果たすべき責任を放棄した」と述べた。

03月09日 旭川地裁
昨年8月に病院で父親を包丁で刺し殺したとして、殺人などの罪に問われた60歳の男性に対し、佐藤英彦裁判長は「父を殺害し、自分のつらい状況などすべてをなくしたいという身勝手な犯行」として、懲役7年(求刑10年)を言い渡した。
判決理由で佐藤裁判長は「十分に準備した上で頸部を包丁で多数回突き刺しており、強固な意思に基づく犯行」と指摘。一方で「父への恨みなどではなく、(入院中の)身体拘束から解放してやりたいとの動機もあった。適応障害により柔軟に物事を考えるのが困難だった」と情状酌量の理由を述べた。

03月08日 岡山地裁
コンビニで2015年、商品を盗み、駆け付けた警察官を包丁で切り付けたなどとして殺人未遂などの罪に問われた36歳の男性に対し、無罪(求刑5年)を言い渡した。
松田道別裁判長は判決理由で、男性は統合失調症で幻聴なども慢性化していたとの鑑定結果を採用し、犯行当時、「強く興奮して十分な思慮を行えなかった」と指摘。「自らの行為が犯罪であることを理解しながらあえて犯行を行ったとは言えず、心神喪失の状態だった」とした。
判決によると男性は、自宅から約1㌔離れたコンビニに包丁を手に持って行き、商品の缶ビールやバナナを店内で飲食。駆け付けた警察官を切り付けるなどした。

03月08日 高松地裁
強盗殺人などの罪に問われた43歳の男性に対し、野村賢裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。判決によると、被告は昨年8月、アパートに一人で住んでいた42歳の団体職員が玄関ドアを開けた際に侵入。被害者の首を手で圧迫して殺害し、財布やキーケースを奪った。
判決は殺意について「生命を奪う行為で、危険性も容易に認識できた」として認定。そのうえで「身勝手で卑劣かつ残忍な犯行で、落ち度のない尊い命を奪った」と指摘した。

03月07日 青森地裁
昨年5月、自宅で夫の首をパソコン用ケーブルで絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた58歳の女性に対し、鎌倉正和裁判長は懲役3年・執行猶予5年(求刑6年)を言い渡した。
被告は精神疾患を抱える夫(当時63歳)の面倒を一人で見ていたが、飲酒運転や暴言を繰り返す夫の症状が改善されないと思い込み、犯行に至った。
公判では、被告も睡眠不足や気分が落ち込む「持続性抑うつ障害」になっていたとし、責任能力の有無が争点となっていたが、鎌倉裁判長は「自らの手で何とかしなくてはと思い詰め、他の解決策に目を向けなかった」と指摘し、責任能力を認めた。
判決言い渡しの後、鎌倉裁判長は「裁判員や裁判官たちから伝えたいことがある」と切り出し、「頼れる子どもたちがいて、頼れば手を差し伸べてくれることは十分わかったと思う。被害者の命を奪ったことと向き合い、つらいこともあると思うが、しっかり生きて責任を果たして」と読み上げた。
メッセージの内容は裁判員と裁判官で協議したといい、記者会見で男性裁判員(32)は「家族が被告を気にかけてほしい」と話した。

03月03日 宇都宮地裁
多量の睡眠導入剤を入れたみそ汁を夫に飲ませて殺害したとして、殺人罪に問われた64歳の女性に対し、佐藤基裁判長は、懲役5年(求刑10年)を言い渡した。
判決によると、被告は2014年8月8〜10日、自宅で夫(当時71歳)に睡眠導入剤を溶かしたみそ汁を飲ませて殺害したとしている。
弁護側は事件当時、被告は心神喪失状態だったなどとして無罪を主張していたが、佐藤裁判長は「現実を踏まえた判断のできる人間が目的実行に向けて合理的に行動した」と結論づけ、刑事責任能力を認めた。
一方、被告の性格については、長期間にわたって精神障害を患っていることや障害への理解が浅い父親に育てられた環境が影響したと指摘。そのため、「(被告の)意思決定に対する非難の程度は相当低い」として、検察側の主張を一部退けた。

03月03日 千葉地裁
昨年3月、生後5カ月の長女を殺害したとして、殺人罪に問われた39歳の母親に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。金子武志裁判長は事件当時被告が「産後うつ病」の影響で心神耗弱状態だったと認め、「服役より治療を優先すべきだ」と結論づけた。
被告は事件前の昨年2月、産後うつ病と診断されていた。病気が事件に影響した点は検察側と弁護側に争いがなく、争点は責任能力の有無と程度だった。
判決は、被告が殺害を何度か思いとどまっていたとして「善悪を区別し、行動を制御する力は残っていた」と判断。心神喪失状態で刑事責任は問えないとする弁護側主張を退けた。家族が処罰を望んでいないことなどをふまえ執行猶予とした。
判決によると、被告は、療養のため滞在していた夫の実家で、長女と心中しようと考え、首を絞めて窒息死させた。

03月03日 大阪地裁
国道で7人が死傷した交通事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた45歳の男性に対し、伊藤寿裁判長は懲役11年(求刑12年)を言い渡した。
被告は事故当時、制限速度が時速50㌔だったのに時速163㌔走行しており、伊藤裁判長は「制御するのが困難になる危険な走行で悪質だ」と指摘した。
判決によると、被告は15年1月4日、乗用車を運転中に対向車線にはみ出し、対向車線を走行していた乗用車と衝突。この車に乗っていた80歳男性ら2人を死亡させ、5人に重軽傷を負わせた。

03月02日 福岡地裁
不動産仲介会社で女性店員ら2人をおので襲うなどしたとして、殺人未遂罪などに問われた57歳の男性に対し、懲役11年(求刑15年)を言い渡した。
平塚浩司裁判長は、「強固な殺意に基づく凶悪で、あまりにも悪質な犯行」と述べた。被告は犯行時、妄想性障害を患っており、弁護側は「心神喪失の状態だった」として無罪を主張していた。
平塚裁判長は判決で、被告が「同店舗などから嫌がらせを受けている」との妄想が影響を与え、心神耗弱状態だったと認定。しかし、「(事件は)被告の元来の性格に基づくもの」と述べ、刑事責任能力はあったと結論づけた。
判決によると、被告は女性店長と女性店員(ともに30歳代)の頭部をおので切りつけ殺害しようとしたほか、店内に灯油をまき、ライターで点火しようとした。

03月01日 大阪地裁
トラックで自転車に衝突し、男性(当時68)を引きずって殺害したとして、殺人と自動車運転死傷処罰法の過失運転致傷罪などに問われた25歳の男性に対し、遠藤邦彦裁判長は殺人罪の成立を認めたうえで「残虐な行為で動機も身勝手だ」と述べ、懲役10年(求刑13年)を言い渡した。
判決によると、被告は2015年12月、交差点で、自転車の男性に衝突。現場から逃亡しようと、男性と自転車を約160㍍先の駐車場まで引きずったほか、トラックを前後させて後輪で2度ひくなどして死亡させた。
弁護側は「衝突後に男性を引きずっていた認識はなく殺人罪は成立しない」と主張したが、判決は「自転車に衝突した際、被害者も転倒させ引きずっていると認識するのは当然」として退けた。

投稿者 : いらないインコ|2017年4月16日

2017年02月

02月28日 東京地裁立川支部
音楽活動をしていた21歳の女性がファンの男性に刺され重傷を負った事件で、殺人未遂などの罪に問われた28歳の男性に対し、阿部浩巳裁判長は、懲役14年6月(求刑懲役17年)を言い渡した。
起訴状などによると、被告は昨年5月、アーケード内で被害者の首などを折り畳みナイフで少なくとも34カ所刺し、殺害しようとしたとされる。被害者は一時意識不明の状態になり、その後意識が回復。しかし、口など一部の神経がマヒし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負うなどの後遺症が残った。
裁判で検察側は、事前にナイフを購入していることなどから「一定の計画性があり、強い殺意があった」と主張。「他に類を見ないほど悪質で、反社会的な犯行」として、同じような事件でのこれまでの量刑にとらわれるべきではないとした。また被害者の代理人弁護士は、無期懲役にするべきだと訴えていた。
一方の弁護側は、犯行直後に被告119番通報していることなどを挙げ、「衝動的な犯行で計画性はない」と反論。同じような刺傷事件での刑の重さを考慮すべきだと主張していた。

02月27日 名古屋地裁
ラーメン店で2015年9月、店員2人が殴られ死傷した事件で、強盗殺人罪などに問われた29歳の元店員に対し、奥山豪裁判長は「1人の生命を奪い、もう1人は以前の日常生活を送れないようにした結果は誠に重大」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。
被告は殺意を否定したが、奥山裁判長は「凶器の重さと硬さを認識し、頭部を複数回殴った。死ぬ危険性が高いと分かっていた」と断じた。
判決によると、被告は以前勤務していたラーメン店に侵入し、店員=当時(35)=の頭や顔を重さ約2.5㌔の鉄筋で殴って殺害。別の男性店員(41)にも重傷を負わせ、売上金約263万円などを奪った。

02月24日 旭川地裁
上司の自宅に放火しようとしたとして、現住建造物等放火未遂罪に問われた24歳の元陸上自衛官に対し、佐藤英彦裁判長は「上司の指導で精神的に追い詰められたことは理解できるが、あまりに短絡的で無思慮」と懲役3年(求刑6年)を言い渡した。
判決によると、被告は昨年6月5日午前2時10分ごろ、ガソリン約18㍑を上司宅の風除室にまき、点火したマッチを投げ入れて焼こうとした。

02月24日 静岡地裁沼津支部
陸上自衛隊東富士演習場で2010年、野焼き作業中に男性3人が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた76歳の組合長と同組合事務局長(59)に対し、斎藤千恵裁判長は組合長に禁錮1年・執行猶予3年(求刑禁錮1年)、事務局長に禁錮10月・執行猶予3年(同10月)を言い渡した。
判決によると、野焼きは同年3月20日、同組合を含む4組合が実施し、地元住民らが参加。当時37歳、33歳、32歳の男性が、強風にあおられた火に巻かれて焼死した。組合長は作業の総責任者、事務局長は統制本部の責任者だった。
争点は、両被告が今回の事故を予見できたか、対策をとる義務があったかという点だった。
斎藤裁判長は判決で、緊急時の避難場所となる「防火帯」の周知が不十分だったとし、「防火帯が具体的に明示されていなければ避難場所の判断を誤るおそれがあることは十分に予見できた」などと認定。さらに「作業員らの安全確保は、野焼きの主催者が負う最も基本的な注意義務」として、「(両被告が)安易に前例を踏襲し、安全確保に留意するよう抽象的に求めるだけで、具体的な事故防止対策は作業班など地元に丸投げしていた」と指摘した。
弁護側は「事故は突如発生した猛烈な風のためだ」などと予見可能性を否定。野焼きについて「3千㌶の広大な地域で1千人超が実施する作業で、安全確保は現場作業班に委ねざるを得ない」とし、両被告の無罪を主張していた。両被告は即日控訴した。

02月22日 和歌山地裁
ガールズバーで2013年、経営者(当時45歳)を絞殺し遺棄したとして、殺人罪などに問われた元店員(26)の差し戻し審で、殺意などを認める一方で過剰防衛が成立するとして、差し戻し審前より5年軽い懲役9年(求刑14年)を言い渡した。

02月17日 神戸地裁姫路支部
知人男性を殴って死亡させたとして、傷害致死罪に問われた28歳の男性に対し、懲役5年6月(求刑7年)を言い渡した。

02月16日 前橋地裁
火をつけたクッションを自宅の布団に投げ放火しようとしたとして現住建造物等放火未遂の罪に問われた44歳の男性に対し、野口佳子裁判長は懲役3年・保護観察付き執行猶予4年(求刑5年)を言い渡した。
判決理由で野口裁判長は、自暴自棄になり放火に至った原因は被告自身の勤労意欲などに起因しており「芳しくない」とした。火はカーテンなどを焼いたにすぎず、危険性はさほど大きくなかったため執行猶予処分とした。

02月16日 千葉地裁
2014年、生後8カ月の長男が頭などに暴行を受け死亡した事件で、傷害致死の罪に問われた25歳の父親に対し、吉村典晃裁判長は「抵抗できない乳児に危険な暴行を加えた」として、懲役7年(求刑9年)を言い渡した。
これまでの公判で被告は長男に対する暴行を否定し「元妻が殴っているのを見た」などと供述。弁護側も暴行が加えられたとされる14年10月30日ごろから11月6日午後4時5分ごろまでの期間中に「長男が元妻のそばを離れたことはなかった」として「複数回暴行できる機会は元妻にしかなかった」と無罪を主張していた。
判決で吉村裁判長は、以前から長男に暴行を加えていたことが目撃されていた被告が、同期間中に「死因につながるような暴行に及ぶことは何ら不自然ではない」と判示。長男の異変に気付き、元妻に「捨てに行く」と話すなど証拠隠滅を図ろうとした被告の行動は「長男の死因につながるような暴行をしたという自覚があったと考えるのが自然」などとして犯人は被告と結論付けた。
また、長女が「パパがやった」と話していたことなどを明かした元妻らの証言は当時の状況と整合し「信用性が高い」と採用。その上で、「元妻が殴ったのを見た」とする被告の供述は「多くの証拠と矛盾している」とし、弁護側の主張を「元妻が長男のそばから一時的に離れることは相当回数あった」と退けた。
吉村裁判長は量刑理由で、「気に入らないとか、泣くといった理不尽な理由で身体的に弱い乳児に日常的な暴行を繰り返すなど自己中心的で極めて身勝手。長男に対する愛情や親としての責任感は感じられない」と強く非難。責任を元妻に押し付けるような虚偽の弁解をしたことについて「反省している様子は全く見られない」などと指弾した。
弁護側は判決を不服として控訴する意向を示した。

02月14日 山形地裁
去年5月、殺人未遂事件で、23歳の男性に懲役7年を言い渡した。偶然居合わせた飲食店でトラブルとなり殺意を持って路上で男性を包丁で切り付けたとされる。

02月14日 千葉地裁
2013〜15年、帰宅時の女性2人を狙い、乱暴してけがを負わせたなどとして、強姦致傷、強制わいせつと住居侵入の罪に問われた27歳の男性に対し、高橋康明裁判長は「執拗で悪質な犯行」として懲役11年(求刑12年)を言い渡した。

02月14日 甲府地裁
フィリピン・マニラで2014〜15年、山梨県内の男性2人が射殺された事件で、殺人罪などに問われた43歳の男性に対し、丸山哲巳裁判長は「計画的な上に巧妙で冷酷。終生の間、罪の償いにあたらせることが相当だ」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、被告は43歳男性被告=殺人罪などで起訴=らと共謀し、死亡保険金を得るために、14年10月に整骨院経営者(当時32)を、また15年8〜9月には42歳の会社役員を、それぞれマニラで実行役に銃で殺害させるなどした。
判決は、被告が主犯格の一人で、実行役を手配するなど「必要不可欠な存在だった」と指摘。一方で真相解明に貢献したとの弁護人の主張を認め、「死刑を選ぶのはちゅうちょを覚える」とした。

02月13日 東京地裁
マンションで2013年、知人から預かった3カ月の女児を死亡させたとして傷害致死罪に問われた当時18歳の元少女(21)に対し、家令和典裁判長は「首を絞められて窒息死したとは認められない」と述べ、無罪(求刑7年)を言い渡した。
家令裁判長は「首の一部が変色しているのは、ひもで圧迫された痕だ」とした検察側証人の皮膚科医の証言について、「解剖時の写真に基づき意見を述べているに過ぎず、信頼性には限界がある」と指摘した。
また、首を絞められた根拠として、検察側が挙げた血液中の高い成分についても「法医学界で指標とする合意が得られていない」と言及。他の死因でも値が高くなるとして、決定的な証拠にはならないとした。
その上で「脱水や低栄養、うつぶせ状態が競合して死亡した」とする弁護側証人の法医学医の見解を「排除できない」と結論付けた。
元少女は、知人女性から世話を頼まれた女児を13年11月に死亡させたとして、14年8月に殺人容疑で逮捕された。

02月13日 大阪地裁
同居の親族を刺したとして殺人未遂罪に問われた21歳の元会社員に対し、懲役2年(求刑5年)を言い渡した。地裁は昨年11月に裁判員が相次いで辞退したため判決期日を取り消し、改めて裁判員を選んで裁判をやり直していた。

02月13日 大分地裁
2014年、実家に放火して母親と妹を殺害したとして、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた32歳の男性に対し、今泉裕登裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
溝部被告は無罪を主張していたが、退けられた。火災原因が特定されない中、火災は放火だったのか、放火だった場合に犯人は被告なのかが争点だった。
起訴状によると、被告は14年12月19日、実家1階の居間に何らかの方法で放火し、2階建て住宅約150㎡を全焼させ、2階で就寝中だった母親(当時56)と妹(同26)を焼死させたとされる。

02月13日 高松地裁
住宅に火を付けて知人男性を殺害したとして、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた38歳の男性に対し、懲役18年(求刑20年)を言い渡した。
野村賢裁判長は判決理由で「次々と暴行を加え、生きたまま焼き殺す残忍な行為だ」と非難。被告側が「犯行時に心神耗弱の状態で判断能力が低下していた」と主張した点に対しては、精神疾患を認めた上で、血の付いた共犯者の衣服を焼却するなどの行為から責任能力に問題はなかったとして退けた。
判決によると、被告は知人(33)=殺人などの罪で起訴=と共謀し、知人男性=当時(39)=に対して腕で首を絞めたり、顔面に掃除機を投げたりし、倒れた後に布団をかぶせて火を付け、殺害するなどした。

投稿者 : いらないインコ|2017年4月16日

2017年01月

01月13日 神戸地裁
兵庫県尼崎市を拠点に覚醒剤などを大量に密売したとして、麻薬特例法違反などの罪に問われた51歳男性に対し、佐茂(さも)剛裁判長は「密売規模は極めて大きい」として懲役17年・罰金1千万円・追徴金約6700万円(求刑18年・罰金1千万円・追徴金約1億2千万円)を言い渡した。
判決などによると、同被告は2014年5月〜15年9月、密売組織の首謀者として尼崎市内で拠点を移しながら覚醒剤などを販売。公判では追徴金などの算定に関わる売上総額が争われ、検察側は論告で約1億6千万円と主張したが、判決は密売仲間の証言などから約1億900万円と認定した。
佐茂裁判長は判決で「密売人への卸売りも行い、薬物の危険を拡散させた」と指摘した。

01月10日 水戸地裁
2014年、知人の女と共謀し台湾人女性を窒息死させたとして強盗致死罪などに問われた27歳の被告=中国国籍=に対し、懲役7年(求刑12年)を言い渡した。

投稿者 : いらないインコ|2017年4月16日

2017年03月

03月28日 和歌山地裁
2015年2月、小学5年の男児(当時11歳)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた24歳の男性に対し、浅見健次郎裁判長は懲役16年(求刑25年)を言い渡した。
公判では検察側、弁護側とも被告が事件当時、男児と2歳上の兄(15)に被害妄想を抱き、心神耗弱状態だったと主張し、争点は量刑だった。
検察側は論告で「一方的に多数回切りつけるなど悪質。殺意は強固で、落ち度のない男児の生命が奪われた結果は重大。通り魔的犯行で地域社会に与えた衝撃や不安は甚大」などと指摘。
被告は公判で、起訴内容の認否を変遷させた末、遺族に謝罪し、弁護側は「被告は否認という方法で自分を保っている。謝罪を述べるに至ったのは大きな意味がある」などと情状酌量を求めていた。

03月27日 札幌地裁
建設作業員=当時(50)=に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた57歳の建設会社社長に対し、懲役12年(求刑14年)を言い渡した。元作業員(57)は懲役10年(同11年)とした。
金子大作裁判長は、派遣先で佐被害者が仕事中に居眠りしたと苦情を受けたことに被告が激怒し、感情に任せて暴行したと指摘。元作業員も進んで加担したとし、「動機は身勝手というほかない」と非難した。
判決によると、両被告は昨年1月13日、原被告宅で、被害者の背中や尻などを金属パイプや麺棒で約2時間半にわたり殴って死なせ、遺体を車庫に遺棄した。

03月25日 福島地裁郡山支部
男性が暴行を受け、現金などを奪われ死亡した事件で、強盗致死と死体遺棄、窃盗の罪に問われた50歳の男性に対し、井下田英樹裁判長は「共謀は認められず、刑事責任を問うことはできない」として無罪(求刑12年)を言い渡した。県内での裁判員裁判で無罪判決は初めて。
公判では、被告と、62歳被告=強盗致死罪などで懲役30年、仙台高裁に控訴=ら4人との共謀の有無が争点となった。井下田裁判長は判決理由で「50歳被告は62歳被告らから暴力を受け監禁されていたため、命令に逆らえず(事件)現場に同行した」と指摘、「62歳被告らに抵抗することは困難な状況だった」として共謀関係を否定した。

03月24日 宇都宮地裁
2015年4月、1型糖尿病だった小学2年男児=当時(7)=の両親に指示してインスリンを投与させずに男児を衰弱死させたとして、殺人罪に問われた自称「龍神」の建設業の62歳男性に対し、佐藤基裁判長は懲役14年6月(求刑15年)を言い渡した。

03月24日 さいたま地裁
昨年8月、自宅で同居の母親=当時(90)=の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われた69歳の息子に対し、高山光明裁判長は懲役8年(求刑10年)を言い渡した。
判決で高山裁判長は「犯行前日ごろからベルトを準備し、被害者の無防備な隙を見て頸部を強く絞めた殺意は強固であり、犯行は冷静かつ悪質」と指摘。足が不自由だった被告が母の通院に付き添うなど、愛情や責任感を持って母の将来を考えていたことは否定できないとしたものの、「被害者は健康上、特に問題がなく、通常の生活を送れた。被告の意思決定は身勝手で短絡的」と断じた。
また、高山裁判長は、被告が自首した点や罪を償う意思があることを認めた一方、「被害者への謝罪や後悔の言葉がなく、罪に向き合っているとは認め難い」とした。

03月24日 名古屋地裁
名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21歳、事件当時未成年)に対し、山田耕司裁判長は求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
最大の争点だった責任能力の有無について、判決は検察側の主張を認め「一連の事件でおおむね合理的な行動を取り、責任能力はあった」と判断。非常に重い精神障害を理由に「責任能力はなかった」とし、全ての事件で無罪を求めた弁護側の反論を退けた。
10日の論告求刑公判で、検察側は「更生の可能性は極めて乏しく、生涯にわたる償いが必要だ」として無期懲役を求刑していた。
殺人、放火未遂事件を審理した法廷で、元名大生は「人が死ぬ過程を見たかった」「生物学的なヒトなら誰でもよかった」などと衝撃的な発言を繰り返す一方、タリウム事件については「観察目的」と述べ、殺意を否定した。

03月24日 大阪地裁
長男=当時(42)=を殺害したとして、殺人罪に問われた74歳の父親に対し、西野吾一裁判長は「経緯や動機に同情できる余地がある」として懲役3年・執行猶予5年(求刑6年)を言い渡した。
西野裁判長は、神経症を患っていた長男が、両手足が不自由で寝たきりの被告の妻に対し、親族に金の無心をするよう複数回にわたって要求し、暴行を加えていたと指摘。妻から長男の殺害を繰り返し依頼され、「精神的に追い詰められた末の犯行だ」と結論づけた。

03月23日 大阪地裁
パトカーの追跡から逃げる途中、信号を無視してタクシーと衝突し運転手を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた46歳の男性に対し、小倉哲浩裁判長は懲役7年(求刑10年)を言い渡した。
検察側は論告で、飲酒運転の発覚を恐れて信号無視し、事故後は経営する飲食店の男性従業員に身代わり出頭もさせており「身勝手極まりない犯行だ」と指摘していた。
起訴状によると、昨年6月2日未明、時速約70~80㌔で赤信号の交差点に進入しタクシーと衝突。運転手を死亡させ、自分の車の同乗男性も負傷させたのに逃げたなどとしている。

03月22日 千葉地裁
ホテルで昨年7月、女性=当時(28)=の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた36歳の男性に対し、金子武志裁判長は「別れ話を切り出され、他の男性に渡したくないと思い殺害した。動機は短絡的で身勝手」として、懲役13年6月(求刑15年)を言い渡した。
金子裁判長は判決で「後ずさりして逃げる被害者に馬乗りになり、抵抗を押さえつけるまでして首を圧迫し続けた」と犯行態様を非難。「被害者は28歳の若さで将来を奪われ、最愛の娘の成長も見守ることができなくなった」と指摘する一方、「自首して不利な事実も進んで供述するなど、反省の態度を示している」と量刑の理由を説明した。

03月22日 神戸地裁
2015年3月、2家族の男女計5人が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた42歳男性に対し、長井秀典裁判長は「正常な心理で殺害を選択し、実行した」と完全責任能力を認め、求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴した。
公判は被告の事件当時の精神状態や責任能力の有無が争点だった。神戸地裁の裁判員裁判での死刑判決は、14年9月に神戸市長田区で起きた小1女児殺害事件に続き2例目。
長井裁判長は判決で、向精神薬の大量摂取による精神障害が妄想を引き起こし、動機に影響したと指摘。一方で「殺害の実行には影響がほとんどなく、犯罪と分かっていながら、あえて殺害を選択した」と述べた。
さらに「一定の計画性の下で非常に強い殺意があり、動機も身勝手」と強調。「落ち度のない5人もの命を奪った上、犯行を正当化し続けている」とした。
公判で検察側は精神鑑定結果などから「完全な責任能力があった」としたのに対し、弁護側は「精神障害による妄想で善悪の判断ができなかった」として、心神喪失による無罪か心神耗弱による罪の軽減を求めていた。被告は「工作員に仕組まれた完全な冤罪」と主張していた。
被告は10年12月、自分や他人を傷つける恐れがある精神障害者らを行政が強制入院させる「措置入院」により、明石市内の病院に入院。入退院を繰り返し、事件前に実家に戻っていた。

03月21日 さいたま地裁
国道で赤信号を無視して交差点に進入し歩行者と衝突して逃げたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)などの罪に問われた23歳の男性に対し、危険運転の適用を退け、同法の過失致死と道交法違反の罪に当たるとして懲役4年(求刑10年)を言い渡した。
守下実裁判長は検察側の求刑後、過失致死罪を予備的訴因として追加するよう命じていた。求刑後の訴因変更命令は異例。
検察側は約180㍍手前で赤信号に変わったにもかかわらず、意に介することなく時速約80㌔で進入したと主張していた。守下裁判長は判決で、目撃証言を基に、交差点に入ったのは赤信号に変わって約2秒後だったと認定。「赤信号をことさら無視したとまでは言えない」と述べた。
弁護側は「信号は青だった」などとして、執行猶予付きの判決を求めていた。
判決によると、昨年4月21日午前4時半ごろ、乗用車を運転し、国道で青信号の横断歩道を渡っていた男性(78)に重傷を負わせて放置し、後続車に男性をひかせて死亡させた。

03月21日 東京地裁
連続強姦致傷事件で懲役9年の実刑判決を受けて控訴中に保釈され、その約2週間後に再び女性に暴行したとして、強姦と監禁の罪に問われた27歳の男性に対し、懲役4年6月(求刑7年)を言い渡した。
大川隆男裁判長は「強姦致傷事件の控訴中に犯行に及んでおり、性犯罪に対する抵抗心が弱く、順法精神も低下している」と述べた。
被告は昨年1月29日、大阪市内の自宅で20歳代の女性3人に乱暴したとして、大阪地裁の裁判員裁判で懲役9年の判決を言い渡された。被告側が控訴して保釈請求し、同地裁が同年2月1日、保釈を許可。東京地裁判決によると、被告は2週間後の同月15日、東京都新宿区のホテル客室に女性(当時22歳)を誘い込み、乱暴した。
大阪の事件はその後、控訴や上告が棄却され、1審判決が確定した。東京の事件の判決が確定した場合、大阪の事件の刑期と合算されて執行される。
東京の事件で弁護側は「女性と合意があった。強姦も監禁もしていない」と無罪を主張。判決は、強姦罪について、女性が交際相手に助けを求めるメッセージを送信していたことなどから、合意はなかったと判断。一方、監禁罪については、「威圧的言動はなかった」として成立を否定した。

03月17日 札幌地裁
76歳男性が昨年5月に自宅で殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた68歳男性に対し、中桐圭一裁判長求刑通り無期懲役を言い渡した。

03月17日 盛岡地裁
現住建造物等放火罪に問われた47歳の男性に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑4年)を言い渡した。判決などによると、昨年6月9日午前7時15分ごろ、当時住んでいた自宅の寝室と台所に灯油をまいて火を付け、木造平屋約55㎡を全焼させた。

03月17日  東京地裁
覚醒剤を密輸したとして、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)などに問われたポーランド国籍の男性(48)に対し、石井俊和裁判長は「男性には覚醒剤を密輸した認識はなかった」と無罪(求刑・懲役13年、罰金600万円)を言い渡した。
男性は2016年4月、覚醒剤約2.5㌔が隠されたスーツケース1個を英国から羽田空港に運び込んだとして起訴された。判決は、覚醒剤がケースの二重底の中に隠されていたことなどから、「ケースを普通に扱っただけでは不審点に気付くとは限らず、男性が覚醒剤の存在を認識していたとは認められない」と述べた。

03月17日 横浜地裁
男性を刃物で突き刺すなどして殺害し遺体をアパートの床下に埋めたとして、殺人と死体損壊、死体遺棄の罪に問われた、いずれも指定暴力団稲川会系元組員の男性被告2人に対し、片山隆夫裁判長は、懲役18年(求刑20年)と懲役15年(同18年)を言い渡した。 公判で両被告は殺害の事前共謀を否認。殺意についてもそれぞれが否定し、責任をなすりつけ合うような主張をしていた。片山裁判長は判決理由で、両被告が男性を呼び出して暴行を加える以前に、協力して土のう袋やブルーシートを準備していた点に着目。「死体処理に使う以外、合理的用途がない」とし、「事前に殺害を想定していたことを強く推認させる」と述べ、事前共謀や殺意を認定した。 その上で、懲役18年の男性被告について「計画を発案して中心的な立場にあり犯情は悪い」と指摘。懲役15年の男性被告については「果たした役割は重要で、悪質性は木名瀬被告を大きく下回らない」とした。判決などによると、両被告は共謀し、2012年4月、大和市の男性被告の自宅で、指定暴力団山口組系元組員の男性=当時(33)=に睡眠薬入りのカレーを食べさせた後に顔を殴打したり刃物で首を刺したりして殺害。遺体を切断して静岡県伊東市のアパート床下に埋めた。3人は拳銃強盗を企てた仲間で、入手した拳銃を巡りトラブルになったことが事件の発端とされた。

03月17日 名古屋地裁
2015年7月、自治会長(当時65歳)を刺殺し現金入りのバッグを盗んだとして、殺人、窃盗罪などに問われた少年(19)=事件当時高校3年=に対し、堀内満裁判長は懲役8年以上13年以下(求刑10以上15年以下)の不定期刑を言い渡した。
弁護側は事件時に心神耗弱だったと主張した上で、少年院で更生させるのが相当として改めて家裁で審理するよう求めていた。
公判では責任能力や殺意の有無などが争点となった。検察側は論告で、少年が集めたナイフを人に使ってみたいと以前から考え、致命傷を与える刺し方を事前にインターネットで研究し、事件後には血の付いた服を洗うなど、一定の計画性があったと指摘した。
さらに、最初は殺害をためらい、事件で使ったナイフをアタッシェケースに詰め同級生に預けたことなどから、行為の違法性を認識していたとした。これらから精神障害の影響はあるものの軽度で、完全責任能力があったと主張した。
首や顔などを11回も強く刺しており殺意もあったと指摘して「通り魔的で残忍極まりない」と述べ、少年法で有期刑の上限となる不定期刑を求刑した。
一方、弁護側は最終弁論で、少年が生まれつき自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群や自閉症などの総称)で、家庭環境のストレスもあったと指摘した。事件直前には精神的な混乱状態に陥って、偶然通りかかった被害者に突如怒りが湧き、攻撃を思いついた後は行動を制御する能力を著しく低下させていたと主張した。
また、障害の影響で極度のパニック状態に陥り、無我夢中でナイフを振り回したとして殺意を否認した。懲役刑では社会復帰後に再び犯罪を起こす危険性が予測され、障害の特性を踏まえた専門的な指導を実施する必要があり、第3種(医療)少年院などでの処遇が相当と訴えた。

03月17日 大阪地裁
両親の夫婦げんかに割り込み、父親の首に菜箸を刺して死亡させた罪に問われた51歳の男性に対し、懲役3年・執行猶予4年を言い渡した。
判決などによると、被告は去年6月、父親(当時80)が母親に向かって、「死ね」などと大声でののしるのに腹を立て、仲裁に入ったところ、「お前に言われたくない」「まともな仕事を探せ」などと言われたために強い怒りを抑えられず、台所にあった長さ31㌢の菜箸で父親の首を突くなどの暴行を加えて死亡させたとされる。犯行直後、被告は自ら119番通報しているが、「菜箸が刺さった時の状況ははっきり覚えていない」と。判決は「暴行に及んだことは非難されるべき」と指摘する一方、「腹を立てたことには理解できる部分もあり、母親らも被告を許している」と。

3月17日 鹿児島地裁
昨年、同居の女性=当時(67)=を暴行して死なせたとして、傷害致死罪に問われた67歳の男性に対し、懲役5年(求刑6年)を言い渡した。
判決理由で冨田敦史裁判長は「連日のように執拗かつ一方的に強い暴行を加えており、危険性や悪質性が高い」と述べた。文句を言う被害者を思い通りにさせたいといった動機に「同情の余地は乏しい」と指摘した。
事件当時、認知症の影響で心神耗弱状態だったと認めたが、執行猶予付き判決を求めた弁護側の主張は退けた。
判決によると、昨年2月から3月9日までの間、被害者の全身を孫の手で多数回殴るなどし、全身打撲による外傷性ショックで死亡させた。

03月16日 宇都宮地裁
2016年1月、当時3歳の長女の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた38歳の母親に対し、二宮信吾裁判長は「被告は犯行当時、うつ病で心神耗弱の状態だった」として、懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。

03月16日 横浜地裁
昨年2月、長女(当時7歳)と次男(同5歳)を窒息死させたなどとして殺人と殺人未遂の罪に問われた40歳の母親に対し、懲役9年(求刑10年)を言い渡した。安藤祥一郎裁判長は「確固たる殺意に基づき残酷」と指摘した。

03月15日 京都地裁
京都市のマンションで昨年9月、住人で知人の男性=当時(73)=を殺害し、遺体を浴室内に遺棄したとして、殺人と死体遺棄罪に問われた43歳の男性に対し、坪井祐子裁判長は懲役10年(求刑12年)を言い渡した。
公判で弁護側は、被告は被害者の世話をしていたが、要求がエスカレートしたことなどから殺害を決意しており、「介護疲れの事件に似ている」と主張。しかし、坪井裁判長は判決理由で「自らの意思で世話をやめることもできたはずで、介護疲れの事案と同様とはいえない。犯行は突発的だが、強固な殺意に基づき、犯行態様も非情」とした。

03月14日 千葉地裁
千葉市の病院で精神科に入院中の男性患者=死亡当時(36)=に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪に問われた当時の准看護師の63歳の男性と67歳の男性に対し、高橋康明裁判長は63歳男性に罰金30万円(求刑8年)、67歳男性に無罪(同)を言い渡した。
起訴状などによると、両被告は同病院の准看護師だった2012年1月1日、病院内の保護室で、重度の精神障害で入院していた男性に対し、共謀して顔を足で数回踏みつけ、膝で首を押さえつけるなどの暴行を加え、頸髄損傷などのけがを負わせ、そのけがを原因とする肺炎により2014年4月28日に死亡させたとしている。

03月14日 大阪地裁
大阪市のマンションで2014年7月、交際相手を絞殺したとして、殺人罪に問われた38歳の男性に対し、橋本一裁判長は懲役9年(求刑18年)を言い渡した。
被告は「被害者が手をかんできたので、制止するためにブラジリアン柔術の絞め技をかけただけだ」と殺意を否定していた。
橋本裁判長は判決理由で、被害者が危険ドラッグの影響で異常だった可能性はあると指摘。「技をかけた当初は殺意が認められないが、次第に死んでも構わないという心理になっていた」と述べ、殺意を認定した。

03月14日 大阪地裁
強盗強姦未遂などの罪に問われた29歳の男性の裁判で、被告には軽度の知的障害があったことから、伊藤寿裁判長は「警察の取り調べで録音・録画がされておらず、障害に配慮した取り調べだったとは認められない」として、捜査段階の自白調書が信用できないとする判断を示した。その上で、ほかの証拠から被告の犯行を認定し、懲役10年(求刑12年)を言い渡した。
判決によると、被告は2015年11月、大阪市内で女性から現金を奪い、自宅に監禁して性的暴行を図るなどした。
公判では、被告がどの時点で暴行しようと考えたかが争点となり、検察側は、被告が「最初から性的暴行目的だった」と述べた自白調書を根拠に、悪質性を強調していた。

03月13日 山形地裁
車の運転を巡るトラブルで殺人未遂と傷害の罪に問われた39歳の男性に対し、寺沢真由美裁判長は懲役3年・執行猶予5年(求刑7年)を言い渡した。

03月13日 福井地裁
14年と15年に女子高生2人にわいせつ行為をしたとして、強制わいせつ致傷など2件の罪に問われた23歳の男性に対し、入子光臣裁判長は懲役3年・保護観察付き執行猶予4年(求刑3年6月)の有罪判決を言い渡した。

03月10日 仙台地裁
元交際相手=当時(16)=に暴行して死亡させ、遺体を山林に遺棄したとして、傷害致死罪などに問われた31歳の男性に対し、懲役9年(求刑10年)を言い渡した。
小池健治裁判長は「被害者の言動に振り回された被告が強い怒りを募らせ、何らかの暴行を加え、死亡させた」として傷害致死罪も適用した。被告の暴行が原因で死亡したかどうかが最大の争点だった。
判決によると、被告は2014年12月11日、東京都杉並区の自宅アパートで被害者の両肩付近を押すなどの暴行を加えて死亡させ、15年3月15日ごろ、空き家になっていた実家裏の杉林に遺棄した。

03月10日 前橋地裁
殺意を持って同居の祖父をハンマーで殴り、逃走先でコンビニ強盗をしたとして殺人未遂と強盗、銃刀法違反の罪に問われた29歳の男性に対し、鈴木秀行裁判長は懲役9年(求刑15年)を言い渡した。鈴木裁判長は就寝中の祖父=当時(73)=の頭を少なくとも19回殴った犯行は「危険性が高く悪質」とした。
起訴状などによると、被告は2014年11月夜、祖父方で犯行におよび逃走。翌年1月15日、横浜市内のコンビニで現金6万6千円を奪った。

03月10日 千葉地裁
畑に女性=当時(18)=を生き埋めにして殺害したなどとして、強盗殺人や逮捕監禁などの罪に問われた22歳の男性に対し、吉井隆平裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
起訴状によると、被告は2015年4月19日夜、共犯の元少女(20)や男性被告(22)=いずれも強盗殺人罪などで1審無期懲役、控訴=らと共謀し、千葉市中央区の路上で女性を乗用車に乗せ、両手足を緊縛するなどして監禁。車内で財布やバッグを奪い、翌20日未明、畑に掘ってあった穴に女性を入れて土砂で生き埋めにし、殺害したとしている。
公判で被告は「逮捕監禁については間違いないが、強盗殺人などについては否認する」と、起訴内容を一部否認していた。
弁護側は、少女と物の貸し借りをめぐってトラブルになった女性を脅すのが目的で、「女性が死亡したのは被告にとって予定外だった」と主張。計画性のない場当たり的な犯行だったと訴えていた。

03月10日 東京地裁
覚せい剤の密輸事件をめぐり、タイ警察が行ったおとり捜査の違法性が争われた裁判で、稗田雅洋裁判長は違法性を認めず、被告の男に懲役17年・罰金800万円(求刑20年・罰金1000万円)を言い渡した。
男性は69歳の暴力団関係者。タイ警察が密売人を装い、押収した覚せい剤を被告側に届けた捜査手法について、弁護側は「日本では許されない手法のおとり捜査だ」と主張していた。
稗田裁判長は「日本で通常用いる捜査手法ではないが、各国の手法は法制度により異なる」と指摘。タイ警察は自国の法律に基づいて覚せい剤を届けており、密輸後の日本の捜査にも違法はなかったと判断した。
判決によると、被告は指定暴力団稲川会系組員(53)らと共謀し、2014年4月にタイから覚せ
い剤約11㌔を密輸した。

03月10日 広島地裁
衰弱した生後8カ月の長男を放置し、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた父親(42)と母親(23)に対し、小川賢司裁判長はいずれも懲役9年(求刑10年)を言い渡した。
判決は、長男の栄養状態が悪化していたことを知りながら、十分とは言えない量の粉ミルクしか与えず、病院にも連れて行かなかったなどと指摘。生活保護費を趣味や嗜好に費やした生活ぶりにも触れ、「必要な保護を与えることに困難があったとは言えない。親として果たすべき責任を放棄した」と述べた。

03月09日 旭川地裁
昨年8月に病院で父親を包丁で刺し殺したとして、殺人などの罪に問われた60歳の男性に対し、佐藤英彦裁判長は「父を殺害し、自分のつらい状況などすべてをなくしたいという身勝手な犯行」として、懲役7年(求刑10年)を言い渡した。
判決理由で佐藤裁判長は「十分に準備した上で頸部を包丁で多数回突き刺しており、強固な意思に基づく犯行」と指摘。一方で「父への恨みなどではなく、(入院中の)身体拘束から解放してやりたいとの動機もあった。適応障害により柔軟に物事を考えるのが困難だった」と情状酌量の理由を述べた。

03月08日 岡山地裁
コンビニで2015年、商品を盗み、駆け付けた警察官を包丁で切り付けたなどとして殺人未遂などの罪に問われた36歳の男性に対し、無罪(求刑5年)を言い渡した。
松田道別裁判長は判決理由で、男性は統合失調症で幻聴なども慢性化していたとの鑑定結果を採用し、犯行当時、「強く興奮して十分な思慮を行えなかった」と指摘。「自らの行為が犯罪であることを理解しながらあえて犯行を行ったとは言えず、心神喪失の状態だった」とした。
判決によると男性は、自宅から約1㌔離れたコンビニに包丁を手に持って行き、商品の缶ビールやバナナを店内で飲食。駆け付けた警察官を切り付けるなどした。

03月08日 高松地裁
強盗殺人などの罪に問われた43歳の男性に対し、野村賢裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。判決によると、被告は昨年8月、アパートに一人で住んでいた42歳の団体職員が玄関ドアを開けた際に侵入。被害者の首を手で圧迫して殺害し、財布やキーケースを奪った。
判決は殺意について「生命を奪う行為で、危険性も容易に認識できた」として認定。そのうえで「身勝手で卑劣かつ残忍な犯行で、落ち度のない尊い命を奪った」と指摘した。

03月07日 青森地裁
昨年5月、自宅で夫の首をパソコン用ケーブルで絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた58歳の女性に対し、鎌倉正和裁判長は懲役3年・執行猶予5年(求刑6年)を言い渡した。
被告は精神疾患を抱える夫(当時63歳)の面倒を一人で見ていたが、飲酒運転や暴言を繰り返す夫の症状が改善されないと思い込み、犯行に至った。
公判では、被告も睡眠不足や気分が落ち込む「持続性抑うつ障害」になっていたとし、責任能力の有無が争点となっていたが、鎌倉裁判長は「自らの手で何とかしなくてはと思い詰め、他の解決策に目を向けなかった」と指摘し、責任能力を認めた。
判決言い渡しの後、鎌倉裁判長は「裁判員や裁判官たちから伝えたいことがある」と切り出し、「頼れる子どもたちがいて、頼れば手を差し伸べてくれることは十分わかったと思う。被害者の命を奪ったことと向き合い、つらいこともあると思うが、しっかり生きて責任を果たして」と読み上げた。
メッセージの内容は裁判員と裁判官で協議したといい、記者会見で男性裁判員(32)は「家族が被告を気にかけてほしい」と話した。

03月03日 宇都宮地裁
多量の睡眠導入剤を入れたみそ汁を夫に飲ませて殺害したとして、殺人罪に問われた64歳の女性に対し、佐藤基裁判長は、懲役5年(求刑10年)を言い渡した。
判決によると、被告は2014年8月8〜10日、自宅で夫(当時71歳)に睡眠導入剤を溶かしたみそ汁を飲ませて殺害したとしている。
弁護側は事件当時、被告は心神喪失状態だったなどとして無罪を主張していたが、佐藤裁判長は「現実を踏まえた判断のできる人間が目的実行に向けて合理的に行動した」と結論づけ、刑事責任能力を認めた。
一方、被告の性格については、長期間にわたって精神障害を患っていることや障害への理解が浅い父親に育てられた環境が影響したと指摘。そのため、「(被告の)意思決定に対する非難の程度は相当低い」として、検察側の主張を一部退けた。

03月03日 千葉地裁
昨年3月、生後5カ月の長女を殺害したとして、殺人罪に問われた39歳の母親に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。金子武志裁判長は事件当時被告が「産後うつ病」の影響で心神耗弱状態だったと認め、「服役より治療を優先すべきだ」と結論づけた。
被告は事件前の昨年2月、産後うつ病と診断されていた。病気が事件に影響した点は検察側と弁護側に争いがなく、争点は責任能力の有無と程度だった。
判決は、被告が殺害を何度か思いとどまっていたとして「善悪を区別し、行動を制御する力は残っていた」と判断。心神喪失状態で刑事責任は問えないとする弁護側主張を退けた。家族が処罰を望んでいないことなどをふまえ執行猶予とした。
判決によると、被告は、療養のため滞在していた夫の実家で、長女と心中しようと考え、首を絞めて窒息死させた。

03月03日 大阪地裁
国道で7人が死傷した交通事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた45歳の男性に対し、伊藤寿裁判長は懲役11年(求刑12年)を言い渡した。
被告は事故当時、制限速度が時速50㌔だったのに時速163㌔走行しており、伊藤裁判長は「制御するのが困難になる危険な走行で悪質だ」と指摘した。
判決によると、被告は15年1月4日、乗用車を運転中に対向車線にはみ出し、対向車線を走行していた乗用車と衝突。この車に乗っていた80歳男性ら2人を死亡させ、5人に重軽傷を負わせた。

03月02日 福岡地裁
不動産仲介会社で女性店員ら2人をおので襲うなどしたとして、殺人未遂罪などに問われた57歳の男性に対し、懲役11年(求刑15年)を言い渡した。
平塚浩司裁判長は、「強固な殺意に基づく凶悪で、あまりにも悪質な犯行」と述べた。被告は犯行時、妄想性障害を患っており、弁護側は「心神喪失の状態だった」として無罪を主張していた。
平塚裁判長は判決で、被告が「同店舗などから嫌がらせを受けている」との妄想が影響を与え、心神耗弱状態だったと認定。しかし、「(事件は)被告の元来の性格に基づくもの」と述べ、刑事責任能力はあったと結論づけた。
判決によると、被告は女性店長と女性店員(ともに30歳代)の頭部をおので切りつけ殺害しようとしたほか、店内に灯油をまき、ライターで点火しようとした。

03月01日 大阪地裁
トラックで自転車に衝突し、男性(当時68)を引きずって殺害したとして、殺人と自動車運転死傷処罰法の過失運転致傷罪などに問われた25歳の男性に対し、遠藤邦彦裁判長は殺人罪の成立を認めたうえで「残虐な行為で動機も身勝手だ」と述べ、懲役10年(求刑13年)を言い渡した。
判決によると、被告は2015年12月、交差点で、自転車の男性に衝突。現場から逃亡しようと、男性と自転車を約160㍍先の駐車場まで引きずったほか、トラックを前後させて後輪で2度ひくなどして死亡させた。
弁護側は「衝突後に男性を引きずっていた認識はなく殺人罪は成立しない」と主張したが、判決は「自転車に衝突した際、被害者も転倒させ引きずっていると認識するのは当然」として退けた。

投稿者 : いらないインコ|2017年4月16日

2016年12月

12月22日 甲府地裁
フィリピンのマニラで男性が保険金目的で殺害された事件で、殺人ほう助の罪に問われた44歳のフィリピン国籍の女性に対し、懲役6年を言い渡した。
判決によると、被告はおととし10月、フィリピンのマニラで男性らが共謀し、保険金目的で被害者を殺害する際、実行犯に渡す報酬の保管や被害者の顔を印刷した紙を用意し、殺人を手助けした。
これまでの裁判で、弁護側は「銃撃の実行犯であるヒットマンが人を殺すと思わなかった」として、殺人ほう助には当たらないと主張していました。
しかし、判決公判で丸山哲巳裁判長は「他の被告の証言や証拠のメールと食い違い、信用できない」と。
その上で動機は「夫に誘われた面はあるが、フィリピンでの生活の金銭を得るため」と指摘。

12月22日  千葉地裁
自宅で7月、認知症だった妻=当時(73)=の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた80歳の男性に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。
判決で高木順子裁判長は「明確な殺意を持ち、寝ていた妻の首にタオルを巻いて絞殺した残虐な犯行。生命を奪った結果は決して見逃せない」と指摘した。犯行動機については、妻が和室で排せつしてしまい、その悪臭で被告が将来に絶望するなどしたためと認定。老老介護は社会問題になっており「社会に与えた衝撃も見過ごせない」とも述べた。
一方で、被告は約8年間、ほぼ独力で愛情と責任感を持って妻の世話をしていたとし「妻の症状が進行し意思疎通も困難になり、在宅介護する負担が重くのしかかっていた」と指摘。「とっさに殺意を抱いたことは短絡的で決して許されないが、非難の程度は減らすべきだ」と述べた。その上で自首したことなどを考慮し「実刑にするまでの必要はない」と結論付けた。

12月21日 岡山地裁
覚醒剤約6㌔(末端価格4億2千万円相当)を密輸しようとしたとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の罪などに問われたナイジェリア国籍の被告(31)に対し、懲役10年・罰金400万円(求刑13年・罰金600万円)を言い渡した。
松田道別裁判長は、密輸が組織的犯行で被告は運び役だったことを指摘した上で「中身を事前に認識し、相応の報酬が得られると犯行に及んだ」と述べた。
判決によると、昨年12月22日、モーリシャスから岡山県倉敷市の水島港に寄港し、リュックサックに覚醒剤約6㌔を隠して持ち込もうとした。

12月20日 秋田地裁
昨年9月、金品を奪う目的でタクシー運転手を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた56歳の男性に対し、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。三浦隆昭裁判長は判決理由で「何度も刺した上、自ら運転する車で瀕死の被害者をひいてとどめを刺し、残忍で凶悪な犯行だ」と指摘した。
弁護側はこれまでの公判で「金品は奪っていない」として強盗目的を否定していたが、三浦裁判長は「経済的に困窮し、夜間に人けのない駐車場にタクシーを移動させて犯行に及んでおり、強盗目的と認められる」と退けた。
判決によると、被告は昨年9月5日、スーパーからタクシーに乗車。市内の道の駅の駐車場まで走らせ、運転手=当時(66)=を複数回刺した上、車外に倒れた被害者を自らの車でひいて殺害した。

12月20日 さいたま地裁
33歳の現職警察官が強盗殺人に及んだ異例の事件で、殺意の有無などが争点となっていたが、弁護側主張はいずれも認められず、求刑通りの無期懲役が言い渡された。
判決によると、被告は不倫相手と暮らすアパートの家賃や沖縄旅行費用などの支払いに困り、2015年9月、以前に職務で訪れて多額の現金があると知っていた58歳男性宅に侵入。男性を殺害して117万円などを奪った。
弁護側は「寺尾さんは通常より短い時間で呼吸停止した可能性がある」「首を絞めたのは大声を止めるためで現金を奪う目的はなかった」などと主張したが、佐々木直人裁判長は「医学的知見に基づかず抽象的」「供述は不自然」と一蹴。否認を続けた被告を「不可解な弁解に終始し、反省の態度もうかがわれない」と断じた。

12月19日 大分地裁
マンションで昨年9月、元妻の母親=当時(60)=を殺害したとして、殺人罪などに問われた32歳の男性に対し、懲役22年(求刑23年)を言い渡した。弁護側は即日控訴した。
弁護側は無罪を主張したが、今泉裕登裁判長は判決理由で、被害者の両足首に巻かれた結束バンドや衣服から被告のDNA 型が検出されたことなどを指摘し「被告が犯人であると強く推認できる」と判断した。
その上で「元妻が殺害したと全くうその話を作り上げ、必死になって罪を免れようとしている。反省の態度はうかがえない」と批判した。
判決によると、被告は、元妻の自宅マンションで、被害者の首をひものようなもので絞めて窒息死させ、クレジットカードなどを盗んだ。

12月15日 前橋地裁
前橋市の飲食店で男性客をナイフで刺し殺害したとして殺人罪に問われた58歳の男性に対し、野口佳子裁判長は懲役10年(求刑13年)を言い渡した。
野口裁判長は判決理由で被告の犯行を「計画性のない突発的なもの」とし、「単独で刃物を使った殺人の中では軽い部類に属する」とした。一方で、被害者側がみかじめ料を求めたり、営業妨害をするなどしたことにも触れたが、「人の命を奪った刑事責任はやはり重い」と述べた。
判決によると、被告は7月12日深夜、経営するスナックで知人=当時(57)=の首をステーキ用のナイフで刺して殺害したとしている。
事件の被告と被害者は25年以上の付き合いで、被害者の結婚式の司会を被告が務めた間柄。発端は被害者が山口組系暴力団に入ったことだった。スナックを開いていた被告は、豹変に驚いたはずだ。かつての親友は1990年ごろから、みかじめ料を請求し、断ると店で暴れるようになった。以来26年、金を要求され、暴行や暴言を受けながらも報復を恐れ警察や友人に相談できなかったという。
「『バカ、ハゲ○』とののしられた。ペットボトルで殴られ、灰皿やマイクを投げつけられた」。法廷で被告は長年、耐え続けた様子を語った。犯行当日は酔っていた。「自分の店が傷つき、汚されるのが嫌で…。キレた」。殺意を抱き、厨房で自決用も含め2本のナイフを用意、犯行におよんだ。
客らの相談に乗るスナックの店主には友人も多く、内縁の妻は常連客らの間を奔走し、減刑嘆願の署名300人分を集め提出した。
被害者は5年に暴力団を破門されていた。

12月15日 千葉地裁
千葉県柏市で1月、17歳の男性会社員を橋から川に落として溺死させたとして、傷害致死や監禁などの罪に問われた23歳の同僚男性と21歳の男性に対し、松本圭史裁判長は両被告に懲役8年(いずれも求刑12年)を言い渡した。

12月14日 山形地裁
29歳の男性を殺害し山林に埋めたなどとして、強盗殺人と死体遺棄、詐欺の罪に問われた27歳の男性に対し、寺沢真由美裁判長は「計画性が高く、殺意も強固で残忍」として求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、被告は友人の男性2人と共謀し2014年10月、被害者を山形市の山林に連れ出し、首の辺りを刺すなどして殺害し、遺棄。奪った財布にあったパチンコ店会員カード約10枚を使い、53万円相当の景品をだまし取った。3人の中で主犯格と認定された。
友人の男性2人は強盗殺人罪などで懲役25年と同26年(いずれも求刑30年)の実刑判決を受け、仙台高裁に控訴中。被告ら3人と被害者はパチンコを通じた知人だった。

12月14日 岐阜地裁
民家で2014年11月、老夫婦が刺殺された事件で、殺人や銃刀法違反などの罪に問われ、死刑を求刑された22歳の男性に対し、鈴木芳胤裁判長は無期懲役を言い渡した。

12月14日 名古屋地裁
愛知県武豊町で昨年8月、新聞販売店の従業員男性をボーガン(洋弓銃)などで襲って重傷を負わせたとして、殺人未遂などの罪に問われた29歳の元同僚男性に対し、山田耕司裁判長は、「大変危険な犯行だが、積極的に殺そうとはしていない」として、懲役6年(求刑10年)を言い渡した。
判決理由で被告が以前に被害者から大声でののしられるなどしたことを指摘。「被害者の言動も犯行の要因で、非難を被告のみに向けるのは酷だ。被告の発達障害の影響もある」と述べた。
「強固な殺意があった」とする検察側の主張については「犯行は被害者に恐怖心を植え付けるためで、やや弱い殺意が認められるにとどまる」と指摘した。
判決によると、被告は昨年8月12日、武豊町の集合住宅の通路上で、新聞配達中の男性にボーガンで矢を放ち胸に当てた上、胸や背中などをサバイバルナイフで刺して重傷を負わせ、殺害しようとした。

12月14日 大阪地裁
2014年9月、生後4カ月の長女に暴行して死亡させたとして傷害致死罪に問われた21歳の母親=当時19歳=に対し、田村政喜裁判長は「相当厳しい非難に値する」と、懲役7年(求刑9年)を言い渡した。

12月14日 大阪地裁
大阪府豊中市のマンションで昨年5月、妊娠中の33歳の女性が刺殺された事件で、殺人罪などに問われた55歳の男性に対し、小倉哲浩裁判長は「全く落ち度がないのに一方的な思い込みで殺害された被害者の恐怖は、想像するに余りある」と述べ、懲役21年(求刑22年)を言い渡した。
弁護側は殺意を否定し被告の責任能力を争ったが、小倉裁判長は「死んでも構わないと認識し、頭や首をかなり強い力で何度も突き刺した」と殺意を認めた。その上で「精神疾患に基づく妄想は意思決定を支配するほどではなく、自身の意思で犯行に及んだ」と判断。「悲鳴を上げる被害者に執拗に切り付け、幼い長男が泣き叫ぶのに構わず攻撃し続けた」と非難した。
判決によると、被告は、自宅マンションの通路で被害者の首や頭などをサバイバルナイフで多数回刺して失血死させた。

12月13日 横浜地裁
1人暮らしの女性宅への侵入を繰り返し計8人に暴行したとして、強姦致傷などの罪に問われた元プロサッカー選手の被告(27)に対し、求刑通り懲役30年を言い渡した。  判決理由で片山隆夫裁判長は、被告がオートロック式マンションの外壁をよじ登り無施錠の居室を探し出すなどしていた点を「強姦への強固な犯意が見て取れる」と指摘。7件の犯行が1年間に集中していることからも「態様は相当手慣れた悪質なもので、常習性は明らか。強い非難に値する」と述べた。 その上で、被告の反省など情状面を最大限考慮しても「犯情は極めて悪く、有期刑の上限である懲役30年に処するのが相当」と量刑理由を説明した。

12月13日 大阪地裁
関西空港で覚醒剤約2.4㌔の密輸を図ったとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われた54歳の男性に対し、浅香竜太裁判長は懲役10年・罰金300万円(求刑12年・罰金300万円)を言い渡した。
覚醒剤と認識していたかが争われ、被告は公判で捜査段階の供述を翻して「覚醒剤以外の違法薬物だと思っていた」と述べ、「警察官に『否認を続ければ内妻を逮捕する』と言われた」と主張。取り調べ時の録音・録画はなく、地裁は「自白の任意性に疑いが残る」として被告の自白調書を証拠採用していなかった。
浅香裁判長は判決理由で「暴力団の上部団体から荷物を運ぶ依頼を受けており、中身が覚醒剤かもしれないという認識は常識的に考えて認定できる」と指摘。「密輸の連絡役や運搬役として不可欠な役割を果たした」と述べた。
判決によると、知人らと共謀し2010年7月、覚醒剤をスーツケースに隠し、マレーシアから関西空港に持ち込んだが税関検査で発見された。

12月13日 鳥取地裁
認知症で足の悪い夫(当時82歳)を殺害したとして、殺人罪に問われた76歳の妻に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑6年)を言い渡した。
辛島明裁判長は「高齢の被告が介護で肉体的、精神的に疲れ、相当追いつめられた結果で、酌むべきところが大きい」と述べた。
判決によると、被告は夫を介護していたが、昨年12月、夫が夜中に頻繁に起き出すため寝室を同じにしてから睡眠を十分取れなくなった。さらに今年1月に自らが腰を骨折し、満足な介護や家事ができなくなったことに悩み、2月20日、無理心中を図り、夫の首を絞め殺害した。
判決は、夫が抵抗し、死を拒絶する意思を示していたことを指摘する一方で、「長年連れ添ってきた夫の面倒を自分が最後まで見るという被告の思いは十分理解でき、思いとどまる余地は小さかった。地域社会も被告を受け入れる態勢を整えている」と情状酌量をした理由を述べた。

12月9日 前橋地裁
コンビニエンスストアでライターを盗み店長らにけがを負わせたとして強盗致傷、暴行の罪に問われた59歳の男性に対し、鈴木秀行裁判長は懲役3年・執行猶予5年(求刑6年)を言い渡した。
被害者の負傷状況から強盗致傷罪は成立せず事後強盗、暴行罪に切り替わった。鈴木裁判長は暴行の態様は悪質だが場当たり的とした。

12月09日 静岡地裁浜松支部
民家に押し入り金塊を強奪しようとして住人2人にけがをさせたなどとして、強盗致傷や住居侵入の罪に問われた4人の男性のうち、山崎威裁判長は、33歳の無職の男性に懲役9年(求刑13年)、34歳の塗装工と建設業の男性及び29歳の倉庫作業員の男性にいずれも懲役7年(求刑は塗装工の男、倉庫作業員の男が懲役8年、建設業の男が懲役9年)を言い渡した。
判決で山崎裁判長は無職の男性を「犯行の中心的役割を担った事件の首謀者」と指摘した。「共同正犯ではなくほう助にとどまる」と主張した建設業の男については「運転手役や見張り、連絡係など犯行に果たした役割は大きい」と共同正犯と結論付けた。

12月08日 神戸地裁
兵庫県尼崎市で昨年3月、無免許でオートバイに乗り、並走した高校1年=当時16歳=の自転車を足で押し、踏切内で電車と衝突死させたとして、傷害致死などの罪に問われた同市の17歳の少年に対し、佐茂剛裁判長は懲役4年以上6年以下(求刑5年以上8年以下)の不定期刑を言い渡した。
争点は、自転車を押されることに、被害者の承諾があったかどうかだった。佐茂裁判長は、現場のJR宝塚線の踏切近くにいた女性の証言から、山内さんが大声で「怖い、怖い」と繰り返していたとし、「承諾は認められず(被告は)被害者が恐怖を感じていたことを十分認識していた」と判断した。
その上で、被害者の意思を確認することなく加速させたと指摘し、「被告は生命・身体に対する配慮を著しく欠いていた」と述べた。
判決によると、少年は昨年3月28日、被害者の自転車を時速約49㌔で押し、電車との衝突で即死させた。

12月07日 仙台地裁
職場の同僚で交際相手だった当時23歳の女性を殺害し、遺体を山林に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた40歳の男性に対し、懲役15年(求刑18年)を言い渡した。小池健治裁判長は「短絡的に殺害を決意し、数分間にわたって動かなくなるまで首を圧迫し続けた行為は残忍」と述べた。
判決によると、被告は今年3月6日、被害者宅で、首を両手で絞めて殺害し、その後、遺体を同市花山の山林の土中に埋めて遺棄した。
小池裁判長は、被告が遺体を遺棄した後に被害者の携帯電話を処分したり、自分の携帯電話のメール履歴を削除したりするなど証拠隠滅を図ったことについて、「保身ばかりを優先させた身勝手な犯行」と断じた。被害者には子供がおり、「幼子を思いながら絶命した被害者の無念さは察するに余りある」と述べた。
判決言い渡し後、小池裁判長は被告が勾留中に自殺を図ったことについて、「簡単に死を選ぶのではなく、何が本当の償いなのか考えてほしい」と説諭した。

12月07日 東京地裁
交際相手で当時大学生だった20代の日本人女性の自宅に侵入し、女性の義父=韓国籍、当時(47)=を包丁で殺害した上、女性ら3人に重軽傷を負わせたとして、殺人罪などに問われた中国人留学生に対し、園原敏彦裁判長は懲役28年(求刑・無期)を言い渡した。
園原裁判長は「同棲相手だった女性が被告の自宅から無断で出ていったことから、女性が自分と別れるつもりだと考え、『交際相手と別れるときは相手も殺して自分も死ぬ』との考えから犯行に及んだ。動機は身勝手だ。4人が殺傷された結果も重大だ」と指摘。一方で、「事件当時、被告は少なからず混乱していた。反省を深めつつある様子も見受けられる」などと無期懲役を回避した理由を説明した。

12月06日 福井地裁
裁判所の令状なしで捜査対象者の車両に衛星利用測位システム(GPS)端末を無断で取り付けた福井県警の捜査が違法かどうかをめぐり争われ、覚醒剤を職業的に密売していたとして麻薬特例法違反などの罪に問われた50歳の男性に対し、入子光臣裁判長は「GPS捜査に重大な違法はなかった」などとして「適法」と判断。懲役6年・罰金100万円・追徴金184万円(求刑7年・罰金100万円・追徴金184万円)を言い渡した。
GPS捜査の違法性は全国の地裁、高裁で判断が分かれているが、福井地検によると、市民の感覚を取り入れた裁判員裁判の判決は全国初とみられる。

12月5日 大阪地裁
自宅で生後2カ月の長男を暴行し死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた23歳の父親に対し、懲役5年6月(求刑8年)を言い渡した。
判決理由で長瀬敬昭裁判長は「父として保護する立場にあるのに、首が据わっていない長男を強く揺さぶり、危険で悪質」と指摘。一方で、反省している点や更生への期待を量刑の理由とした。

12月06日 福井地裁
裁判所の令状なしで捜査対象者の車両に衛星利用測位システム(GPS)端末を無断で取り付けた福井県警の捜査が違法かどうかをめぐり争われ、覚醒剤を職業的に密売していたとして麻薬特例法違反などの罪に問われた50歳の男性に対し、入子光臣裁判長は「GPS捜査に重大な違法はなかった」などとして「適法」と判断。懲役6年・罰金100万円、追徴金184万円(求刑7年、罰金100万円、追徴金184万円)を言い渡した。
GPS捜査の違法性は全国の地裁、高裁で判断が分かれているが、福井地検によると、市民の感覚を取り入れた裁判員裁判の判決は全国初とみられる。

12月2日 前橋地裁
1万円紙幣を切り張りし同紙幣3枚を偽造、コンビニで使用したとして通貨偽造・同行使の罪に問われた21歳の男性に対し、野口佳子裁判長は懲役3年・執行猶予4年(求刑3年)を言い渡した。
野口裁判長は判決理由で、正規紙幣から紙片24枚を切り取り偽造する手間をいとわず短期間に「偽造・行使を何度も行おうとした」と指摘。さらに一連の犯行で「通貨の社会的信用性を害した」とした。しかし若年で反省の姿勢を見せていることで「本人の自覚と周りの働きかけ次第で更生が見込まれる」とした。

12月2日 名古屋地裁
男性が財布を奪われ重体で見つかった事件で、強盗致傷などの罪に問われた19歳の少年に対し、懲役4年以上8年以下(求刑7年以上10年以下)の不定期刑を言い渡した。
堀内満裁判長は判決理由で「頭や胸を思い切り踏みつけ危険性が極めて高かった。男性は後遺症が見込まれ結果は重大」と指摘。一方で「感情を制御できない未熟な面はあるが、反省の言葉を述べている」とした。
判決によると、3月23日未明、21歳男性=強盗致傷罪などで起訴=ら2人と共謀し、同区の駐車場とその付近で、近くに住む男性(43)を蹴ったり踏みつけたりして顔や胸の骨を折るなどのけがを負わせ、約1500円が入った財布を奪った。
逮捕時18歳で共犯とされたもう1人の少年は初等・中等(第1種)少年院送致の決定を受けた。

12月2日 高松地裁
昨年4月、夫婦が殺害された事件で、殺人罪に問われた39歳の長男に対し、求刑通り無期懲役を言い渡した。

12月01日 松江地裁
金を盗もうと出雲市の民家に押し入り、家にいた男性(99)にけがをさせたとして強盗傷害などの罪に問われている42歳と47歳の男性に対し、裁懲役6年(求刑7年)を言い渡した。
大野洋裁判長は、「被告人両名の刑事責任は相当に重い上、責任を擦り付け合う弁解に終始し、反省の言葉が真しなものとして受け取れなかった」と。

投稿者 : いらないインコ|2016年12月31日

2016年11月

11月30日 千葉地裁
畑に昨年4月、女性=当時(18)=を生き埋めにして殺害したなどとして、強盗殺人や逮捕監禁などの罪に問われた21歳の男性に対し、吉井隆平裁判長は求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
公判で被告は起訴内容を認めていた。弁護側は被告が計画の立案に参加しておらず、「力関係のある共犯者(22)=強盗殺人罪などで起訴=の指示に従った」と訴え、軽度の精神遅滞があったことや被告の供述で事件の真相が明らかになったことなども挙げ、有期刑を求めていた。
一方、検察側は論告で、被告が生き埋めの前に女性に対し「お前は死ぬんだよ」と死の恐怖をあおるなどし、犯行は残虐かつ計画的で、「被害者が1人の事案だが、死刑にも値する」と指摘。実行犯の被告が果たした役割の大きさも示した。
他方、自ら出頭し事実を認め、事件の解明に貢献したことなどにも触れ、「苦渋の判断だが、死刑を求めるには一抹の躊躇がある」としていた。
起訴状によると、被告は昨年4月19日夜、共犯者らとともに、路上で女性を乗用車に乗せ両手足を緊縛するなどして監禁。財布やバッグを奪うなどし、翌20日未明、畑に掘ってあった穴に女性を入れ土砂で生き埋めにし、窒息死させた。

11月30日 奈良地裁
共同住宅の自室に放火したとして、現住建造物等放火罪に問われた62歳の男性に対し、無罪(求刑3年)を言い渡した。
西川篤志裁判長は「うつ病の影響で衝動的に放火に及んだ」として心神喪失と認定。限定的に責任能力がある心神耗弱とした検察側の主張を退けた。

11月30日 佐賀地裁
父親を平手打ちし死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた37歳の息子に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。
判決理由で吉井広幸裁判長は「被害者は飲酒や病気、体力の低下などが多少なりとも影響しており、被告は被害者を転倒させる意図はなかった」と指摘し、「死亡の結果を全て平手による殴打に帰することはできず悪質性は低い」とした。

11月30日 熊本地裁
元妻に対する監禁罪などに問われた25歳の男性に対し、大門宏一郎裁判官は「被害者の精神的苦痛は大きいが肉体的苦痛は他の監禁や暴行と比べて格別大きいとは言えない」と懲役1年6月・執行猶予3年(求刑2年)を言い渡した。

11月29日 釧路地裁
アパートで昨年8月、31歳の美容師を殺害し、居室を放火したなどとして、殺人、現住建造物等放火などの罪に問われた元少年(20)に対し、三輪篤志裁判長は懲役23年(求刑30年)を言い渡した。

11月25日 新潟地裁
覚醒剤を密売したなどとして、麻薬特例法違反の罪などに問われた51歳の男性に対し、竹下雄裁判長は「覚醒剤などの害悪を広く社会に拡散させる反社会的な犯行」として懲役8年・罰金300万円(求刑10年・罰金300万円)を言い渡した。

11月24日 東京地裁
1986年にインドネシアの日本大使館が襲撃された「ジャカルタ事件」で殺人未遂などの罪に問われた68歳の日本赤軍メンバーの男性に対し、辻川靖夫裁判長は「組織的犯行のために重要な役割を果たし、反省の態度も見られない」として懲役12年(求刑15年)を言い渡した。被告は無罪を主張していた。
過激派による国際テロ事件が裁判員裁判で審理されたのは初めて。弁護側は判決を不服として即日控訴した。
判決によると、被告は86年5月、偽造パスポートの氏名でジャカルタのホテルに滞在。何者かと共謀し、時限式発射装置を使ってホテル一室から日本大使館に向けて金属弾を撃ち込んだとされる。金属弾は不発で、けが人はいなかった。
辻川裁判長は判決理由で「無差別に多くの命に危険を及ぼす極めて悪質な犯行だ」と指摘。被告が実行犯かどうかの証拠がないとしながらも、「犯行の計画を知って、発射に適したホテル一室を確保する重要な役割を果たした」と述べた。
被告は「事件当時はレバノンにいた」「ホテルで見つかった指紋は捜査機関がでっち上げた」と主張したが、判決は「被告がレバノンにいた証拠は一切示されていない。捜査機関が指紋のすり替えや転写をするとは考えがたい」といずれの主張も退けた。
被告は別の事件で服役中だった77年、日本赤軍が日航機を乗っ取ったダッカ事件で政府による「超法規的措置」で人質と引き換えに釈放され出国した。その後、日本赤軍メンバーと合流し、ジャカルタ事件に関与したとされる。
96年に米当局がネパールで城崎被告の身柄を拘束し、日本大使館の襲撃と同時に起きたジャカルタの米大使館襲撃事件で禁錮30年が確定。昨年1月に刑期の短縮で釈放され、強制送還後に警視庁公安部が逮捕した。

11月24日 静岡地裁沼津支部
静岡県伊東市の干物店で2012年、経営者ら2人を殺害し、現金を奪ったとして強盗殺人罪に問われた64歳の元従業員に対し、求刑通り死刑を言い渡した。
判決理由で斎藤千恵裁判長は「人命軽視が際立つ犯行で極刑はやむを得ない」と述べた。弁護側は控訴する方針。
判決によると、被告は12年12月18日夜、閉店後の店内で、59歳の経営者の女性と71歳の男性従業員の首を刃物で刺し、冷凍庫に閉じこめて殺害し、売上金や釣り銭用現金約32万円を奪った。
被告は逮捕時から一貫して無罪を主張。殺害を裏付ける凶器などの直接証拠はなく、状況証拠をどう評価するかが焦点となった。

11月24日 熊本地裁
38歳の男性が暴行され死亡した事件で、溝国禎久裁判長は、遺族らが求めた傷害致死罪を認めた一方、懲役2年6月(求刑7年)と有期懲役となる傷害致死罪の法定刑3年を下回る判決を出した。仕事を休むことがあった被害者を被告が気にかけていたことなどから、「偶発的、一時的な単独犯による傷害致死の中では相対的に軽い部類」とした。

11月22日 那覇地裁
沖縄県本部町の民家で昨年2月、住人の遺体が見つかった事件で、殺人と住居侵入の罪に問われた27歳の男性に対し、潮海二郎裁判長は、被告が心神耗弱状態にあったと認定し懲役14年(求刑25年)を言い渡した。
被告側は、事件当時、心神喪失状態だったとして無罪を主張していた。潮海裁判長は「動機は不明だが、無差別的な犯行と類似し極めて悪質」と指弾。一方で、「犯行当時、飲酒による酩酊などの影響で心神耗弱状態だった可能性を否定できない」と判断した。

11月17日 札幌地裁
札幌市中央区のマンションで、母親の再婚相手を殺害したとして、殺人などの罪に問われた67歳の男性に対し、中桐圭一裁判長は「動機は短絡的で殺害方法も残酷」として、懲役17年(求刑20年)を言い渡した。

11月17日 東京地裁立川支部
東京都小平市で2015年、交際相手を絞殺したなどとして、殺人罪などに問われた26歳の男性に対し、阿部浩巳裁判長は、懲役16年(求刑18年)を言い渡した。
弁護側は嘱託殺人の成立を主張したが、阿部裁判長は「被害者が自ら死を望み、殺害を依頼する状況にあったとは考えられない」と否定した。
判決によると、被告は、以前から別れ話をされていた被害者の首を絞め、殺害するなどした。

11月16日 神戸地裁
中毒症状を引き起こすメタノール入りの燃料用アルコールを酒に混ぜて夫を死亡させたとして、傷害致死罪に問われた49歳の妻に対し、佐茂剛裁判長は「強固な加害意思に基づく犯行」として懲役9年(求刑10年)を言い渡した。
同被告は公判で、夫に対するメタノールの混入について「アルコール濃度を濃くして悪酔いさせようと思った」と危険性の認識を否定したが、佐茂裁判長は「人体に有害なものを飲ませようとしたと認められ、極めて悪質」とした。判決は、夫婦関係の悪化から同被告が事件を起こしたと認定。佐茂裁判長は「被害者の健康を害する嫌がらせでストレスを解消しようとした」と指摘した。

11月14日 前橋地裁
伊勢崎市で今年1月、ペルー国籍の知人男性を殺害したとして殺人罪に問われた同国籍の35歳の被告に対し、鈴木秀行裁判長は懲役14年(求刑17年)を言い渡した。
殺人か正当防衛か、検察側と弁護側の主張が真っ向から対立したが、鈴木裁判長は検察側立証に基づく判決を下した。
判決理由で鈴木裁判長は、第2回公判に出廷した知人男性の「被告は座っていた被害男性の左斜め後ろに立ち(包丁を持つ)右手を複数回突き出した」という供述について「自然かつ迫真的である」「十分に信用できる」とした。その上で、刃渡り約17.2㌢の包丁で左脇腹を複数回刺したのは、「強い殺意に基づくもので犯行態様は悪質」と断じた。
公判で、検察側は被告が一定の計画性のもと、背後から左脇腹を複数回刺したとしたのに対し、弁護側は被害男性が包丁を持って迫ってきたため「もみ合いのうちに刺さった。正当防衛だった」と無罪を主張していた。
検察側が主張した一定程度の計画性について鈴木裁判長は被害男性の来訪を知らなかったことから「認められない」とした。だが、被告に対しては、証拠隠滅を図るなど情状理由はなく「(公判では)悼む言葉を述べるものの、反省する態度はほとんどうかがえなかった」とした。

11月14日 京都地裁
フィリピンで2010年に男性会社員を保険金目的で殺害したとして、殺人や詐欺未遂などの罪に問われた58歳の男性に対し、中川綾子裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
被告は、46歳で社長の弟=1、2審で無期懲役、上告中=と共謀。社員に同社を受取人とする海外旅行保険をかけ、フィリピンで射殺し、保険金1億円をだまし取ろうとしたとして起訴された。
公判では、目撃者の供述の信用性が争点になった。

11月10日 水戸地裁
勤務先の上司だった女性の自宅に侵入し、女性を襲ってけがをさせたとして、住居侵入と強姦致傷の罪に問われた30歳の男性に対し、北村和裁判長は懲役5年(求刑6年)を言い渡した。
北村裁判長は判決理由で「被告人は反省の言葉を述べており、実家での母親の監督も期待できる」としながらも「動機は身勝手で、犯行のやり方は危険。被害者の精神的苦痛も軽視できない」として、執行猶予付き判決を求めた弁護側の主張を退けた。
判決によると、被告は5月27日午後11時ごろ、当時の勤務先の上司の女性宅に侵入し、就寝中の女性に対し、首を絞めるなどの暴行を加え、首や顔などに全治約10日間のけがをさせた。

11月07日 千葉地裁
赤信号の交差点に車で進入し、バイクの警察官をはねて死なせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた26歳の男性に対し、市川太志裁判長は同罪の成立を認めず、過失運転致死罪を適用。禁錮3年・執行猶予5年を言い渡した。
判決によると、被告は昨年4月23日朝、乗用車で赤信号に気付きながら交差点に進入。青信号で走っていた警察官=当時(34)=のバイクに衝突し転倒させ死なせた。
市川裁判長は、被告が交差点内に止まることを避けようとして信号を無視したため、「赤信号をことさらに無視したとは認められない」と認定し、過失運転致死罪が成立するにとどまるとした。
検察側は、危険運転致死罪で懲役6年を求刑したが、同罪が認められない場合は過失運転致死罪の適用を求め、同罪で禁錮3年6月とするよう求めていた

11月07日 さいたま地裁
自宅で妻=当時(69)=の胸などをナイフで刺して殺害したとして、殺人罪に問われた70歳の男性に対し、佐々木直人裁判長は懲役16年(求刑18年)を言い渡した。
判決文などによると、妻や息子2人に財産を渡したくないと考え殺害を決意、2015年8月1日、自宅で妻の左胸などを数回刺して殺したとしている。
判決で佐々木裁判長は、家族を殺害する順を記したとみられるメモが見つかったことなどから「継続した殺意に基づく犯行」と指摘し、「自己中心的で家族らに恨みを一方的に募らせた」と指弾。被告を妹が支援することなどから量刑を考慮した。

11月02日 宇都宮地裁
飲酒後に無免許運転し、新聞配達員(当時50歳)のバイクに追突して死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(無免許運転)に問われた20歳の男性に対し、佐藤基裁判長は「危険性が極めて高い」などとして、懲役10年(求刑12年)を言い渡した。
判決などによると、被告は無免許で今年1月18日午前1時10分頃、県道で、飲酒の影響で前方注視などが困難な状態なのに友人の乗用車を運転し、新聞配達中だった男性のバイクに追突。転倒した男性は後続の別の乗用車にひかれて多発外傷で死亡した。
弁護側は事故の原因を「一瞬の操作ミス」として、自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許過失運転致死)にとどまると主張していたが、佐藤裁判長ははみ出し走行や速度超過など複数の事実が立証されたことを挙げ、「単なる不注意では説明がつかない」と指摘した。

11月02日 千葉地裁
成田空港に覚醒剤を密輸しようとしたとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)と関税法違反の罪に問われた60代男性に対し、吉井隆平裁判長は、無罪を言い渡した。求刑は懲役10年・罰金400万円だった。
公判では、面識のない人物からメールで運搬を指示されたスーツケースの中に覚醒剤があると男性が認識していたかが争点になった。判決理由で吉井裁判長は「覚醒剤の運び役として利用されることに思い至らず、スーツケースを持ち込んだ可能性が否定できない」とした。

11月02日 名古屋地裁
2011年、27歳の飲食店店員が絞殺されて福井県の九頭竜湖に遺棄されたほか、09年には暴行を受けた別の女性が死亡した事件で、殺人や傷害致死などの罪に問われた44歳の男性に対し、景山太郎裁判長は、林被告に無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。
公判では主に、別の女性に対する傷害致死罪が成立するか、死刑を科すべきかどうかが争われていた。判決ではこのうち、傷害致死罪の成立は認めた。
被告は09年7月10日ごろ、自宅で、出会い系サイトで金を稼がせていた交際相手(当時26)に、座ると首が絞まるように自ら鎖を巻かせ、窒息死させた、として傷害致死罪に問われていた。

11月02日 大阪地裁
昨年5月、飲酒運転で1人を死亡させ、2人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転死傷行為処罰法の危険運転致死傷罪などに問われた26歳の女性に対し、同法の過失運転致死傷罪を適用し、懲役3年6月の実刑判決を言い渡した。
飯島健太郎裁判長は「被害者に気づいてブレーキを踏もうとするなど、被告はその場の状況に応じた運転をしており、飲酒の影響で正常な運転が困難な状況だったとまでは認められない」と述べ、危険運転致死傷罪の成立は認めなかった。
この事故で大阪地検は当初、「飲酒の影響は限定的」として過失運転致死傷罪で起訴したが、遺族らは昨年8月、法定刑の重い危険運転致死傷罪の適用を求め、約17万人分の署名を地検などに提出。再捜査した地検は公判途中で訴因変更し、今年10月から改めて裁判員裁判で審理されていた。
判決によると、被告は昨年5月11日未明、駐車場出口の道路でブレーキとアクセルを踏み間違え、自転車に乗っていた24歳の女性をはねて死亡させ、友人ら2人に重軽傷を負わせた。

11月01日 岐阜地裁
昨年12月、交通トラブルから男性(当時31)を殴って死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた27歳の男性に対し、懲役8年(求刑10年)を言い渡した。弁護側は控訴する方針。
鈴木芳胤裁判長は、格闘技経験のある被告に対し、「暴行態様は一方的かつ執拗。飲酒していたことを含め、酌量すべき事情は何ら認められない」と指摘した。
判決によると、昨年12月13日午前3時ごろ、同市の路上で、乗用車に乗っていた被告らと歩行中の男性が進路をめぐってトラブルになった。被告は男性のあごを素手で殴り、倒れた男性に馬乗りになって顔をさらに数回殴り、外傷性くも膜下出血で死亡させた。

11月01日 鹿児島地裁
2011年から14年にかけて4人の女性を暴行するなどしたとして、強姦致傷などの罪に問われた42歳の男性に対し、懲役19年(求刑20年)を言い渡した。
強姦未遂罪に問われた1件を、弁護側が「強制わいせつ罪に相当する」と主張した点について、冨田敦史裁判長は「被告人は他の事件と同様に女性を襲って暗がりに連れて行き、強姦するという計画を立てた上で背後から女性を襲ったのであり、強固な犯意を有していたと認められる」などとして強姦未遂罪を認定。「身勝手な動機から、3年3か月余りの間に4件の卑劣な犯行を繰り返していることには、極めて強い非難が向けられる」などと述べた。

投稿者 : いらないインコ|2016年12月31日

2016年10月

10月31日 山形地裁
山形市の山林で、職業不詳の男性=当時(29)=を殺害し財布などを奪ったとして、強盗殺人罪などに問われた26歳の男性に対し、懲役26年(求刑30年)を言い渡した。
寺沢真由美裁判長は「計画性が高く、強い殺意に基づく執拗で悪質な犯行。財産的被害も軽視できず結果は重大」と指摘。「実行行為の一部で重要な役割を果たしたが、犯行による利得の意図はなかった。法定刑の下限の無期懲役は重すぎる」と述べた。
判決によると、被告は27歳男性=強盗殺人罪などで起訴=、同じく27歳男性=1審懲役25年、控訴=と共謀して2014年10月29日ごろ、同市八森の山林で、被害者を刃物で刺すなどして殺害。遺体を遺棄した上、奪った財布に入っていたパチンコ会員カードを使い、パチンコ店から約53万円相当の景品をだまし取ったとされる。

10月31日 前橋地裁
江戸時代の尊王思想家、高山彦九郎(1747〜93年)ゆかりの高山神社(群馬県太田市本町)に放火したなどとして、非現住建造物等放火や常習累犯窃盗などの罪に問われた59歳の男性に対し、野口佳子裁判長は「安易で短絡的な犯行」として、懲役12年(求刑17年)を言い渡した。

10月28日 長野地裁松本支部
今年2月、同居する兄をナイフで刺して死なせたとして、傷害致死罪に問われた49歳の弟に対し、野沢晃一裁判長は懲役7年(求刑8年)を言い渡した。
判決は「自身の資格試験勉強に集中するため、被害者に家を出るように求めるなど犯行に至る要求や経緯は身勝手で、犯行も悪質」と指摘しつつ、「犯行後、止血を行い、遺族が減軽を求めている」ことなどを考慮したとしている。被告は控訴する方針。
判決では、被告は2月21日夜、兄(当時52歳)と口論になり、用意していたナイフで兄の両太ももを刺し、失血死させた。

10月27日 神戸地裁
昨年12月、硫化水素中毒による自殺を装い夫(33)を殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた33歳の妻に対し、「命を軽視した自己中心的犯行」として懲役6年(求刑8年)を言い渡した。
佐茂剛裁判長は判決理由で、当時は家庭内別居状態だったが、離婚や別居しても自立できる経済力がなく、「夫が死ねば生活を守れる」と考え、殺意を抱いたと指摘。約4カ月前から準備を始めたことや、自殺を装うことを事前に計画したと認定した。
被告は公判で、殺害しようとしたと認める一方、自殺の偽装は否定していた。
判決によると、昨年12月13日未明、自宅で夫の入浴中、浴室隣の脱衣所で、入浴剤とトイレ用洗剤をバケツに入れて硫化水素ガスを発生させ、殺害しようとした。夫は、硫化水素中毒で約20日間の重症になった。

10月27日 広島地裁
昨年9月、女性=当時(46)=の首を絞めて殺害し、遺体を遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた交際相手の53歳男性に対し、懲役18年(求刑20年)を言い渡した。
判決理由で丹羽芳徳裁判長は、「既婚者の被告が、被害者に一緒に暮らすなどと持ち掛けていたが、うそを続けるのが困難になり殺害した」と指摘した上で「強い殺意があり、反省しているとは言い難い」と述べた。
殺人を依頼されたとする被告の主張については、不自然で信用できないとして退けた。

10月28日 山口地裁
アパートの管理人室に押し入り、オーナーの86歳男性の首を絞めて現金や貴金属などを奪って逃げたとして強盗傷害などの罪に問われている34歳男性に対し、「高齢の被害者の首を絞めるなどの行為は粗暴で悪質だ」として懲役7年6か月(懲役9年)の判決を言い渡しました。
大寄淳裁判長は「被告は金の工面に困り以前住んでいたアパートの管理人が貴金属を身につけていたことを思い出し犯行に及んだ」と指摘、「高齢の被害者の上に馬乗りになって首を絞め、身につけていた物などを奪う行為は粗暴で悪質だ」と。

10月27日 水戸地裁
男子中学生を身代金目的で誘拐しようと準備したほか、知人男性から財布を奪ったなどとして、身代金目的拐取予備や強盗致傷などの罪に問われた、いずれも中国籍の26歳と25歳の両被告に対し、小笠原義泰裁判長は懲役4年6月(求刑8年)を言い渡した。
誘拐準備について小笠原裁判長は判決理由で「手錠やロープなどの準備は犯行計画メモの内容に沿っている。実行に至る相当の危険性が認められる」と指摘し、弁護側の「両被告は無罪」という主張を退けた。
判決などによると、2人は昨年8~11月、男子中学生を誘拐して親族から現金3千万円を奪う計画を立て、監禁する場所を下見し、手錠などを用意した。別の事件で、同11月に26歳被告方で中国人男性をロープで縛って、金品を奪おうとしてけがを負わせた。

10月25日 東京地裁
青森県弘前市の不動産会社社長を殺害し、資産約1億8400万円を奪ったとして、強盗殺人や詐欺などの罪に問われた知人の66歳と54歳の両被告に対し、石井俊和裁判長はいずれも求刑通り無期懲役を言い渡した。
66歳被告は強盗殺人の共謀を否定したが、石井裁判長は「66歳被告が発案し、54歳被告を引き入れた」と認定。その上で「金のためには他人の生命さえ顧みない非常に悪質な犯行だ」と非難した。

10月21日 水戸地裁
昨年9月、乳児院から引き取ったばかりの次男=当時(3)=に暴行し死亡させたとして、傷害致死罪に問われた33歳の母親に対し、懲役3年・保護観察付き執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。
北村和裁判長は、知的障害がある被告の責任能力を認定した上で「身寄りがない中で4人の子育てに追われ、ストレスを募らせていた」と指摘。「援助を求める能力が低い被告の特性から、助けを求めなかった点は非難できない」と述べ、執行猶予が相当とした。
茨城県中央児童相談所は、次男を保育所に入所させる条件で昨年8月末、乳児院から母親に引き渡していたが、保育所への入所が延期されている間に事件が起こった。児相も入所の延期を把握していなかった。
判決によると、母親は昨年9月5日、自宅で靴を左右逆に履き、注意しても聞かない次男にいら立ち、腹などを3回蹴って床などに頭を強打させ死亡させた。

10月21日 名古屋地裁岡崎支部
元派遣社員の女性を殺害したとして、殺人と死体遺棄罪に問われた25歳の元人材派遣会社員に対し、懲役13年(求刑18年)を言い渡した。
近道暁郎裁判長は、体格差のある被害者の上に馬乗りになって首を絞めた犯行は「強い殺意に基づく人が死亡する危険性の高い行為」と指摘。無断欠勤を注意したことに対して、暴言を吐くなどした被害者の言動に怒りを持つのは自然だが、「殺害行為にまで及ぶことには飛躍がある」と述べた。

10月21日 和歌山地裁
長女(39)の首をロープで絞めて殺害したとして殺人罪に問われた67歳の父親に対し、懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。
浅見健次郎裁判長は判決理由で「境界性人格障害を患った長女からの暴力に耐え、長期間にわたり通院させるなど治療に尽くしてきた」と指摘。「精神的、肉体的に限界を迎えた末の犯行で、強く非難することはできない」と述べた。

10月19日 さいたま地裁
今年2月、自宅で同居する長女=当時(43)=の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われた68歳の母親に対し、守下実裁判長は「被害者を献身的に養育してきた」などとして、懲役3年・保護観察付き執行猶予5年(求刑6年)を言い渡した。
判決で守下裁判長は、首の骨が折れるまでスカーフで絞め続けた犯行態様を「強い殺意に基づき、酌むべき事情はない」と指摘。統合失調症で自宅療養中だった長女の症状について、犯行直前は重篤なものではなかったとして、「病気に対する偏った見方があり、病状と適切に向き合うことができなかった。殺害に至った経緯は短絡的で非難は免れない」と述べた。
一方で、被告が長年にわたり長女を養育してきた点を考慮。「精神的に追い詰められ、周囲から疾病に対する適切なアドバイスもなかった。長女の将来への不安を一人で抱え込み、殺害を決意した意思決定過程を強く非難することはできない」とした。柳被告が反省の姿勢を見せている点などを踏まえ、「社会との適切な関わりの中で偏った思考を是正する必要がある」と判決理由を述べた。
長女は昨年、統合失調症の診断を受け、入退院を繰り返した。自宅療養中だった事件直前の2月初旬には、食事や薬を拒み、会話が成立しなかったという。公判で被告は「病気が再発したと思った。回復してもまた繰り返すと思い、娘は普通に生きていけないと思ってしまった」と話していた。

10月19日 神戸地裁姫路支部
民家で2月、養父母を殺害したとして、殺人の罪に問われた息子(19)に対し、木山暢郎裁判長は懲役10年以上15年以下(求刑無期懲役)の不定期刑を言い渡した。
木山裁判長は2人を殺害した結果の重大性を指摘する一方、「何の準備もせず稚拙な見通しで犯行に及んだ。計画性はなく人格的な未熟さが目立つ」と未成年である事情を考慮。量刑の理由について「時間はかかるが、専門家の助言などで更正が期待できる」と述べた。

10月19日 宮崎地裁
実母の首を絞めて窒息死させたとして殺人罪に問われた56歳の娘に対し、岡崎忠之裁判長は、懲役3年・保護観察付き執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。

10月18日 岐阜地裁
昨年1月、男性が切り付けられた事件に絡み、殺害を指示したとして殺人未遂の罪に問われた47歳と48歳の男性に対し、山下博司裁判長はそれぞれ懲役5年(求刑8年)を言い渡した。

10月17日 横浜地裁
老人ホーム内で無理心中を図って認知症の妻(当時84歳)を殺害したとして殺人罪に問われた83歳の夫に対し、懲役3年(求刑5年)を言い渡した。

10月17日 新潟地裁
盗み目的で住宅に侵入し女性にけがをさせたとして、住居侵入と強盗致傷の罪に問われた67歳の男性に対し、懲役9年(求刑12年)を言い渡した。

10月13日 大阪地裁
昨年9月、ベトナム国籍の男性3人を殺傷したとして、殺人罪などに問われた31歳の被告=ベトナム国籍=に対し、村越一浩裁判長は懲役20年(求刑25年)を言い渡した。

10月7日 東京地裁
覚醒剤約20㌔を密輸したとして、覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)などの罪に問われた46歳のウガンダ国籍の被告に対し、懲役14年・罰金900万円(求刑18年・罰金900万円)を言い渡した。入江猛裁判長は、持ち込んだ覚醒剤が約66万回分、末端価格で約14億円相当だったと指摘。「国内に流通すれば深刻な害悪が引き起こされる危険性があった」と非難した。
判決によると、被告は昨年11月、コーヒー袋に小分けした覚醒剤をスーツケースに隠し、ウガンダから羽田空港に密輸した。
判決は、土産物としては不自然に量が多いことなどから、「友人から日本へのお土産として受け取った」とする被告の主張を退け、組織的な密輸だったと認めた。

10月6日 神戸地裁姫路支部
認知症の妻=当時(79)=の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた82歳の夫に対し、藤原美弥子裁判長は懲役3年・執行猶予5年(求刑5年)を言い渡した。
判決は「家族は被害者の介護に協力的ではなく、ヘルパーがいない時間帯は、被告がほとんど1人で介護し、腰や足の悪い高齢の被告にとって大きな負担となった」と指摘。
その上で、「先の見えない介護が続く中、肉体的、精神的に疲弊した状態であったことなどを考えれば、殺害を決意した心理状態を大きく非難できない」と述べ、自首したことなども考慮して執行猶予を付けた。

10月4日 東京地裁
肥満症患者向けに処方する向精神薬を、診察せずに大量に転売したとして、麻薬特例法違反などの罪に問われた58歳の元医師に対し、懲役6年6カ月・罰金400万円(求刑9年・罰金500万円)と追徴金6473万円を言い渡した。稗田雅洋裁判長は「大規模に行われた悪質極まりない犯行だ」と述べた。
判決によると、被告は2014〜15年、東京都港区六本木で経営していたクリニックから宅配便で送るなどの方法で、男女4人に向精神薬「サノレックス」計約27万錠を約6500万円で譲り渡した。また、昨年1〜7月には計約110万錠を転売目的で所持したほか、同クリニックのサイトで「ダイエットピル、全国で最安値」と書いた広告を載せるなどした。
判決は、被告が一時期、国内で出荷される同薬の半数近くを入手し、密売していたと指摘。「過去に比較すべき事例がないほど大規模で、依存症による健康被害を起こしかねず、社会に大きな危険をもたらす行為だ」と批判した。

10月4日 名古屋地裁
男性に暴行して重傷を負わせ現金を奪ったとして、強盗致傷の罪に問われブラジル国籍の29歳の男性に対し、懲役3年(求刑10年)を言い渡した。
「暴行の時点で金品を奪う意思があったかは疑問の余地がある」として傷害と窃盗罪の成立にとどまると判断した。
判決理由で堀内満裁判長は「被害者にしつこく付きまとわれた末の突発的な犯行で、殴る前に金品を得ようとした形跡はない」と指摘。捜査段階での被告の自白にも「調書にあいまいな表現があるなど信用性に疑問がある」と述べた。

10月3日 仙台地裁
昨年3月22日ごろ、自宅で兄(57歳)の頭を金属製のハンマーで殴り殺し、同年10月下旬までに、兄と母(87)の遺体を相次いで自宅敷地内に遺棄したとして、殺人と死体遺棄罪に問われた56歳の女性に対し、懲役13年(求刑16年)を言い渡した。
加藤亮裁判長は「無抵抗の兄の頭部を目掛けてハンマーを振り下ろした行為は、突発的とはいえ、死亡させる危険性は高く、悪質だ」と述べた。

10月3日 福岡地裁小倉支部
昨年1月、小学5年の女児が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた47歳の男性に対し、柴田寿宏裁判長は「最悪の性犯罪で刑事責任は重大だが、死刑が相当とは認められない」として、無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。
問われた罪は、女児に対する殺人、死体遺棄、強姦致死、わいせつ目的誘拐の四つ。判決はすべての罪が成立すると認めた。一方で殺害に計画性がなく、過去の同種の事件で無期懲役となった事例が多数あり、それらと比べても残虐性や猟奇性は高くないと判断。遺族の被害感情や社会的影響を考慮しても、死刑は相当ではないと結論づけた。
被告は9月の初公判で「殺意はありませんでした」などと述べ、死体遺棄以外の罪を否認。強姦致死ではなく強制わいせつ致死に当たるなどと主張していた。
検察側は、被告が2度にわたり女児の首を圧迫していることから、殺意はあったと指摘した。また別の女児らに対する性犯罪の前科があり、今回はさらに悪質化していると主張。「生命軽視の度合いが大きく、更生は困難」として死刑を求めていた。
起訴状などによると、被告は昨年1月31日、元妻の実家そばで、遊びに来ていた女児に声をかけ、わいせつ目的で誘拐。市内の民家に連れ込んで強姦し、首を絞めて殺害したうえ、遺体をバッグに入れて自宅に帰り、2階押し入れに遺棄したとされる。

10月3日 熊本地裁
強盗致傷などの罪に問われた40歳の男性に対し、溝国禎久裁判長は懲役6年(求刑7年)を言い渡した。

投稿者 : いらないインコ|2016年11月12日

2016年09月

9月29日 福井地裁
昨年3月、教え子の大学院生の女性(当時25)を殺害したとして、殺人罪に問われた福井大学教職大学院の元特命准教授(44)に対し、入子光臣(いりこみつおみ)裁判長は嘱託殺人罪を適用し、懲役3年6カ月(求刑13年)を言い渡した。
公判で被告は殺害行為を認めたうえで、交際関係にあった被害者から殺害を頼まれたと述べた。弁護側は殺人罪より量刑が軽い嘱託殺人罪(6カ月以上7年以下の懲役または禁錮)の適用を求め、執行猶予付きの判決を求めていた。
判決は、被害者が精神的に不安定な状態に陥っていたと指摘し、「自殺の意思を有していた可能性は否定できない」と認定。そのうえで「嘱託がなかったと認定するには合理的な疑いが残る」と結論づけた。

9月20日 さいたま地裁
昨年10月、要介護状態の母の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた41歳の長女に対し、懲役3年・執行猶予4年(求刑5年)を言い渡した。
守下実裁判長は判決で「うつ病が悪化し心神耗弱状態だった」と判断。「介護から解放されたい」といった動機に関し「家族関係などからすれば、強く非難することまではできない」と述べた。

9月16日 東京地裁立川支部
路上で2014年11月、交通トラブルの相手の男性が自分の車のドアにしがみついているのに車を発進させ、死亡させたとして、傷害致死罪に問われた46歳の男性の正当防衛の成立を認め、無罪(求刑3年)を言い渡した。
菊池則明裁判長は「相手の男性が被告を運転席から引きずり出し、暴行を加えるなどの危険性があった」と認定した。
判決によると、トラブルが起きた際、相手の男性(当時23歳)は被告の運転席付近で怒鳴り、拳を突き出して顔面を車の中に入れた。被告はそのまま車を発進して加速し約25㍍走行、男性は転倒し、頭などをひかれて死亡した。
検察側は「窓を閉めたり、速度を落としたりするなど他の手段もあった」と主張したが、判決は「逆上した相手に何をされるか分からないという状況にあった」と指摘。「被告に加害の意思はなく、他に回避手段をとることも困難だった」として正当防衛の成立を認めた。

9月15日 甲府地裁
発達障害がある小学6年生の長男の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われた40歳の母親に対し、懲役3年・執行猶予5年を言い渡した。
丸山哲巳裁判長は「犯行は被害者の背後から近づくなど、確実に殺すような危険な方法だ」と指摘しました。その上で、「長男の将来で悲観的になるなど、統合失調症を悪化させ、被告には同情の余地があり、同じ事案の中でも重い部類には位置づけられない」とした。

9月15日 大阪高裁
昨年3月、交通違反の取締りを行っていた警官をクルマではねて殺害したとして、殺人などの罪に問われた32歳の男性の控訴を棄却。一審の懲役17年判決を支持した。
事件は2015年3月12日の午後4時5分ごろ発生。市道(片側1車線の直線区間)で交通違反の取締りを行っていた大阪府警・浪速署員が、右折禁止となっている交差点を右折してきた軽乗用車を発見。50歳(当時)の男性巡査部長が車道に出て停止を命じたところ、一旦停止したクルマは再発進して巡査部長に衝突。路上に転倒した巡査部長をひきずり、乗り越えるようにして逃走した。巡査部長は近くの病院へ収容されたが、腹部強打による内臓損傷などが原因で約7時間後に死亡している。
この直後、ナンバープレートの窃盗容疑に関わったとして32歳の男性が逮捕されたが、後の調べでこの男性が事件に関与していたことが判明。検察はこの男性を殺人罪で起訴、一審の大阪地裁は被告の「未必の殺意」を認め懲役17年の実刑を命じていたが、弁護側は「被告に殺意は無く、傷害致死に留まる」として控訴していた。
15日に開かれた控訴審の判決公判で、大阪高裁の西田真基裁判長は「被告は被害者が死傷する危険性が高いことを認識した上で至近距離からクルマを急加速させており、ブレーキを掛けるなどの衝突回避措置を取っていない」と指摘。「未必の殺意」が生じていたことを改めて認定するととも、一審判決を支持。被告の控訴を棄却している。

9月15日 奈良地裁
自宅で長男(当時2歳)と長女(3)を一緒にプラスチックケースに閉じ込めて長男を窒息死させたとして、監禁致死などの罪に問われた40歳の父親に対し、懲役3年(求刑5年)を言い渡した。
公判では過去に閉じ込めを約20回繰り返していたことが明らかになり、西川篤志裁判長は「同種行為を繰り返して抵抗感が失われていた。真の愛情に基づくものとは言いがたい」と非難した。
判決によると被告は、長男を自宅の収納ケース(奥行き35㌢、幅53㌢、高さ29㌢)にうつぶせに入れ、その上に長女を覆いかぶせて蓋をし、ロックを掛けて約20分間放置。翌日、長男を窒息による低酸素脳症で死亡させた。長女は無事だった。
底におもちゃが残る状態で2人をケースに閉じ込めた行為について、西川裁判長は「身体拘束の程度が強度で、死の結果は容易に分かった」と述べ、死亡を予見できなかったとする弁護側の主張を退けた。弁護側が「しつけ」と主張した動機については、「おもちゃでガラス戸をたたくなどの行為をやめさせ、懲らしめようとした」とし、「おもちゃを取り上げるなど適切な手段があった」と指摘した。

 9月14日 京都地裁
自宅で父に暴行して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた36歳の男性に対し、坪井祐子裁判長は懲役3年(求刑5年)を言い渡した。
判決によると、被告は自宅で父=当時(74)=の腰を蹴るなどして転倒させ、脊髄損傷で死亡させた。弁護側は、暴行の故意はなかったと無罪を主張したが、坪井裁判長は「被告の行為は父との会話に対する不愉快な感情の現れ」として退けた。

9月14日 大阪高裁
2011年、象印マホービン元副社長ら2人を殺害したとして、2件の強盗殺人罪などに問われた55歳の男性の控訴審で、後藤真理子裁判長は、死刑とした一審大阪地裁堺支部の裁判員裁判判決を支持し、弁護側控訴を棄却した。弁護側は即日上告した。

9月13日 広島高裁
集落で2013年、住民5人を殺害したなどとして、殺人と非現住建造物等放火の罪に問われた66歳の控訴審判決は、一審山口地裁の死刑判決を支持、被告側の控訴を棄却した。弁護側は閉廷後、14日にも上告する方針を明らかにした。
多和田隆史裁判長は判決理由で、第三者の犯行を疑わせる状況は見当たらず、被告が犯人との推認を妨げる事情はないと判断。「結果は極めて重大で、強固な殺意が認められる。一審の死刑判決を是認せざるを得ない」と述べた。
弁護側は一審に続き無罪を求め「仮に被告が犯人だった場合でも、心神喪失か心神耗弱が認められるべきだ」と主張していた。被告は起訴後、精神鑑定で妄想性障害と診断されたが、判決は、犯行当時の完全責任能力を認めた一審の判断にも不合理な点はないとした。
判決によると、近所の夫妻や、被告宅の隣に住んでいた女性の頭などを木の棒で殴るなどして殺害。2軒に放火し、集落の別の男女2人も殺害したとされる。

9月9日 釧路地裁
自宅で妻の首を腕で絞め付けて窒息死させ、その後、灯油などをまいて火を放って自宅の一部を焼き、遺体を損壊したとして、殺人と非現住建造物等放火、死体損壊の罪に問われた55歳の男性に対し、三輪篤志裁判長は「身勝手な犯行で、反省の態度がみられない」として、懲役15年(求刑20年)を言い渡した。弁護側は控訴する方針。
判決理由で三輪裁判長は、被告が事件当日に着ていたジャケットの右肘に被害者の唾液が付いていたことから「被告人が犯人であることの決め手となり得ると認められる」と指摘。「被告が被害者のキャッシュカードを無断で使い、借金したことが発覚し、トラブルになって殺害した」と述べた。
弁護側は公判で「検察が主張する殺害時間は根拠に乏しい。窃盗目的の第三者による犯行の可能性を否定できない」と無罪を主張したが、三輪裁判長は「被告人の行動についての供述を裏付ける証拠がなく、犯行は不可能ではない」と退けた。

9月9日 札幌地裁
同居していた交際相手を殺害したとして、殺人の罪に問われた39歳の男性に対し、金子大作裁判長は、懲役14年(求刑15年)を言い渡した。
判決理由で金子裁判長は、「睡眠導入剤を飲んで寝入っている被害者の首を絞め続けて殺害しており、強固な殺意に基づく犯行。被害者が他の男性に好意を寄せていると疑って犯行を決意しており、動機は身勝手というほかなく、同情の余地はない」と指摘した。

9月8日 水戸地裁
神社で昨年8月、知人女性を絞殺したとして殺人罪に問われた29歳の男性に対し、懲役10年(求刑13年)を言い渡した。
北村和裁判長は「被告に対して返事をしないなどの態度をとる被害者の本心を聞き出したいと首を絞めたのは短絡的」と述べた。

9月8日 金沢地裁
覚醒剤の密売を繰り返したとして覚醒剤取締法違反と麻薬特例法違反の罪に問われた56歳の男性に対し、田中聖浩裁判長は懲役6年・罰金180万円・追徴金97万2032円(求刑懲役7年・罰金200万円・追徴金97万2032円)を言い渡した。
判決によると、被告は2014年6月~15年9月に119回にわたって、男女8人に覚醒剤などを売って計97万2500円の利益を得たほか、同年9月7日ごろ、金沢市内で覚醒剤を使用した。田中裁判長は「手っ取り早く金を手にするための密売で、動機に酌量の余地はない」と指摘した。

9月6日 前橋地裁
自身が経営する喫茶店内で義姉を刃物で刺し殺害したとして、殺人の罪に問われた64歳の男性に対し、鈴木秀行裁判長は懲役15年(求刑20年)を言い渡した。
判決理由で鈴木裁判長は、居合わせた息子の制止を振り切り、包丁で右胸を約28㌢の傷に達するほど刺したことなどから「殺意は強固なものであった」とした。
また、被告が「犯行状況について記憶がない」としていた点について、店内にある20本以上の包丁の中から殺傷能力の高い2本を選び、犯行後には、息子に通報を指示していることなどから危険性を十分に認識していたと判断した上で、「犯行態様は執拗で残虐」とした。
さらに、店の経営方針について話しあっていた際に激高し犯行に及んだのは「身勝手かつ自己中心的」であるとした。

9月6日 さいたま地裁
飲酒した状態で、友人=懲役3年保護観察付き執行猶予5年=の車を運転し、前方を走っていた自転車の女性をはねて死亡させ、車を道路上に放置したまま逃走したとして、危険運転致死と道交法違反の罪に問われた24歳の男性に対し、松原里美裁判長は片桐被告に懲役8年(求刑12年)を言い渡した。
判決で松原裁判長は被告が飲酒の影響で仮睡状態に陥っていたにもかかわらず、車の運転を中止しなかった点に触れ、「何ら落ち度のない被害者の生命を突如奪い、厳罰を望む遺族の心情は当然」とした。被告が友人と常習的に飲酒運転を繰り返していたことから、「安易に考えていたことは否めず、経緯や動機に酌むべき事情はない」と述べた。
一方、被告が罪を認めて反省の態度を示している点などを踏まえ、懲役8年が相当とした。

9月1日 富山地裁
公園で昨年7月、60歳代の男性に暴行を加えて重傷を負わせた上、カバンを奪ったとして強盗致傷罪などに問われた2被告に対し、後藤隆裁判長は、21歳男性に懲役4年(求刑懲役6年)、25歳男性に懲役3年・執行猶予4年(同5年)それぞれ言い渡した。後藤裁判長は「高齢の被害者を2人がかりで執拗に蹴りつけるなどしたのは危険かつ悪質」と指摘した。

投稿者 : いらないインコ|2016年9月19日

2016年08月

08月29日 青森地裁
昨年12月、近くに住む知人男性=当時(67)=の店舗兼住宅に火を付けたとして、現住建造物等放火、同未遂の罪に問われた42歳の被告に対し、鎌倉正和裁判長は、事件当時の責任能力を認めた上で、「再犯の可能性が否定できない」とし、懲役4年6月(求刑6年)を言い渡した。
量刑理由で、鎌倉裁判長は、被告の精神状態が放火に及ぼした影響はごく軽度で「責任能力は低下していなかった」と指摘。動機の基となった被告と被害者を取り巻く環境は事件後も大きな変化がみられず、再犯の可能性は否定できない-と論じた。一方、灯油のまき方や使用量の少なさから「全焼させる意図は認められない」などと求刑よりも刑期を短くした理由を述べた。

8月10日 東京高裁
2013年2月、会社員男性=当時(31)=が奪われた自分の車にはねられ死亡した強盗殺人事件で、強盗殺人や窃盗などの罪に問われ、窃盗罪にとどまるとして懲役6年が言い渡された31歳の男性に対し、藤井敏明裁判長は「明らかな事実の誤認がある」として強盗殺人を無罪とした1審千葉地裁の裁判員裁判判決を破棄、審理を差し戻した。弁護側は上告を「検討したい」とした。
1審判決は、共謀の別の男性=窃盗罪などで有罪確定=から虚偽の証言をするよう手紙で働き掛けがあった可能性などを指摘。「被告が男性をはねた車を運転していたとするには疑いが残る」として強盗殺人罪を否定したが、藤井裁判長は「被告が車を運転していた」と認定した。
被告は、男から手紙で自白を強要されたと主張していたが、藤井裁判長は手紙の作成時期などから「身代わりを求めるものではなく、無期懲役を避けるため殺意を否認するよう勧める内容だった」と判示。その上で「殺意の有無を判断した上で審理を経ることが相当」と結論付けた。
被告は13年2月22日早朝、会社員所有の乗用車を盗んだ上、阻止しようとした被害者をはねて殺害したとして起訴。検察側は無期懲役を求刑していた。

8月8日 福岡地裁
リサイクル店元従業員ら3人に対する殺人や傷害致死などの罪に問われた経営者夫婦のうち、夫(49)に対し、懲役28年(求刑・無期)を言い渡した。平塚浩司裁判長は、妻(47)=1審懲役30年、控訴中=の判決と同様に元従業員男性(当時22歳)への殺人罪は認めず、計3件の傷害致死罪が成立すると判断。「幼児を含む3人が死に追いやられた過程は陰惨で結果は重大」と述べた。
平塚裁判長は、元従業員男性への殺人罪の成立について「死に至る経緯が不明で殺意の認定は困難」と否定した。弁護側は「妻の意のままに動く『代行者』だった」と主張したが、平塚裁判長は「自らの選択の結果として暴行を繰り返した」と退けた。一方、事件を主導したのは妻で、被告の供述が事件解明につながったことは認め「妻と同等の責任とは言えない」とした。
判決によると、妻と共謀して2004年6月ごろに元従業員男性を、06年9〜10月ごろに義弟(当時34歳)とその長男(同4歳)をそれぞれ暴行して死亡させるなどした。

8月5日 山形地裁
山形市八森の山林で、29歳男性を殺害し財布などを奪ったとして、強盗殺人罪などに問われた26歳の男性に対し、懲役25年(求刑30年)を言い渡した。弁護側は即日控訴した。
寺沢真由美裁判長は判決理由で「計画的に実施された犯行で、執拗で残忍と言わざるを得ない」と指摘。「被告人が被害者の不適切な言動により、精神的に追い詰められ、犯行の決意につながったことは否定できない。同情の余地もあり、有期懲役刑の上限を一定程度下回る刑とすることが相当だ」と結論付けた。
公判で弁護側は死体遺棄、詐欺罪は認めたが、強盗殺人罪については否認し、無罪を主張していた。
判決によると、被告は27歳男性=強盗殺人罪などで起訴=、26歳男性=同=と共謀して2014年10月29日ごろ、山林で被害者の首をナイフのような物で刺すなどして殺害。遺体を遺棄し、奪った財布に入っていたパチンコ会員カードを使い、パチンコ店から約53万円相当の景品をだまし取った。

8月3日 新潟地裁
認知症の介護を苦に母親を殺害したとして、殺人の罪に問われた57歳の女性に対し、竹下雄裁判長は懲役9年(求刑12年)を言い渡した。
判決によると、施設入所を母親(当時86歳)に拒否された被告は、自宅浴室内で母親の頭部を手で押さえつけるなどして水を張った浴槽内に数分間沈め、溺れさせた。
竹下裁判長は「被害者は重度の認知症ではなく、施設入所以外の選択肢もあったが、被告が他の方法を検討せず殺害を決意した。自分の生活状況などを優先させた短絡的で自分本位な犯行」と指摘した。

8月2日 秋田地裁
長男=当時(4)=の首を絞めて死なせたとして殺人の罪に問われた31歳の母親に対し、三浦隆昭裁判長は懲役7年(求刑10年)を言い渡した。
判決理由で三浦裁判長は「数分間にわたってひもで首を絞めており、明確な殺意に基づく悪質な犯行」と指摘。離婚調停で長男の親権を奪われると考え不安になり、無理心中を図ろうとしたことについては「客観的に親権を奪われるような状況にはなく、身勝手」と述べた。

8月2日 大阪地裁
昨年8月、運転技術を有していないのに兵庫県尼崎市内でワゴン車を運転し、死亡ひき逃げ事件を起こしたとして危険運転致死の罪に問われていた17歳の少年に対し、大阪地裁は家裁に移送する決定を行った。
問題の事故は2015年8月13日の午前9時20分ごろ発生している。尼崎市の市道(車線区別のない幅員約5mの直線区間)を蛇行しながら走行していたワゴン車が前走していた自転車に追突。クルマは自転車に乗っていた80歳の男性をひきずりながら約50mに渡って走行し、道路左側のフェンスに突っ込む状態で停止。男性は全身強打でまもなく死亡した。
クルマを運転していたのは16歳(当時)の少年で、免許取得年齢以下のために無免許状態。直後の時点では「こんなに大きいクルマを運転するのは初めてだった」と供述していたが、後の調べで事故当日に初めてクルマを運転したことがわかった。進路を維持することもできず、パニック状態の中で事故を起こしていた。検察側は懲役4年以上8年以下の不定期刑を求刑していた。伊藤寿裁判長は動機などを踏まえ、「保護処分の専門的かつ、教育的な働きかけで改善する余地が大きい」と述べた。
判決は一連の行為を非難する一方、「運転してみたかった」という少年の動機を検討。「幼稚だが、反社会性が強く理不尽とまでは言えない」と指摘。「少年なりに謝罪の気持ちを述べるなど、保護処分による更生が期待できる」とした。
少年は当初、自動車運転処罰法の無免許過失運転致死容疑などで逮捕された。しかし、大阪地検は昨年10月、無免許で事件当日に初めてハンドルを握った点を重視し、より刑罰の重い未熟運転による危険運転致死罪の適用に踏み切った。
最高検によると、裁判員裁判で未成年者の家裁移送決定は6月末までに8件あったが、危険運転致死罪は初。

8月2日 福岡地裁小倉支部
裁判員への声かけ事件により、裁判員裁判の対象から除外された特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)系組幹部(41)の公判が福岡地裁小倉支部で再開された。知人男性への殺人未遂罪に問われていたが同支部は傷害罪を適用し、懲役2年8月(求刑8年)の判決を言い渡した。
中牟田博章裁判長は「刺し傷の深さは約2㌢で病院に行くよう指示しており殺意は認められない」と述べた。
5月10日の初公判後、被告の知人の男性2人が裁判員に「よろしくね」などと声をかける事件が発生し、同12日の論告求刑後に判決期日が延期された。裁判員と補充裁判員計5人が辞任し、地裁小倉支部は7月13日に裁判員裁判からの除外を決め、裁判官のみでの審理となった。
判決によると、被告は昨年1月、知人男性(当時40歳)を自宅に呼び出し、日本刀(刃渡り約75㌢)を背中に1回突き刺し、約2週間のけがをさせた。

8月1日 最高裁
米軍属女性暴行殺人事件で、殺人や強姦致死などの罪で起訴された米軍属の32歳男性が、裁判員裁判の管轄を那覇地裁から東京地裁に移転するよう求めていた件で、最高裁第二小法廷(小貫芳信裁判長)は、請求の棄却を決定した。1日付。公判は那覇地裁で開かれる。
被告側は報道や抗議活動の影響で県民に予断があり、厳罰を望んでいるなどとして、管轄移転を求めていた。
最高裁は決定で、裁判員裁判の裁判体は公平・中立性に配慮して選ばれた裁判員と、職業裁判官で構成されると指摘。「法と証拠に基づく適正な裁判が行われることが制度的に十分保障されている」として、請求に理由がないとした。補足意見で千葉勝美裁判官は「沖縄県の特殊事情、県民のさまざまな思いがあったとしても、適正な手続きで選任された裁判員として、法と証拠に基づく公正な裁判の実現を目指すことは十分に信頼できる」とした。
被告の弁護人を務める高江洲歳満弁護士は「不服を申してもしようがなく、決定について何か申し上げることはない」と述べた。一方で、10代のころに被告がうつ病を発症し通院していたと明らかにし、米国から当時の資料を取り寄せているとした。資料を精査した上で、今後2週間程度で精神鑑定を申請するかどうか判断したいとした。
管轄移転が退けられたことに対し、被害者遺族らの代理人を務める村上尚子弁護士は「社会的に注目を集め報道される事件は多くある。だが裁判員裁判には職業裁判官も入るため、恣意的に判断される制度ではない。当然の決定だ」と語る。その上で「東京地裁での審理となれば遺族が参加する場合、負担が大きかったので安心している」と話した。

投稿者 : いらないインコ|2016年8月22日