~裁判員制度はいらないインコは裁判員制度の廃止を求めます~
『読売新聞』(8月1日付け)によると、東京地裁は8月1日から、遺体などの写真を示す場合には裁判員を選任する段階で説明し、不安を訴える人の辞退を柔軟に認める新たな運用を行うということで、最高裁は全国の裁判所に対し、東京地裁の対策を参考にするよう通知したということである。
これは、死刑判決を言い渡した福島地裁郡山支部での強盗殺人事件の裁判で、裁判員を務めた女性が、被害者の遺体のカラー写真を見たことなどが原因で急性ストレス障害を発症して、国家賠償請求訴訟を起こしたことを受けての措置だという。
記事では、精神的負担への対応策の主な内容として、
公判前整理手続き
遺体の写真などが必要か吟味する
イラストなどで代替できないか検討する
裁判員選任手続き
遺体写真などを見せることを説明する
不安を訴える人の辞退を認めるか検討する
審理・評議
裁判員の様子に気を配る
辞任を勧めることも考える
判決言い渡し後
裁判員経験者の相談に応じる
経験者同士が交流できる環境を整える
とある。
裁判員の精神的負担に配慮した措置だというが、そもそも法曹人でない人たちに、なぜ、そのような負担を強いるのか。
裁判官も検察官も弁護人も、遺体の写真だろうと何だろうと、裁判で必要とあれば見るということを覚悟してその職に就いた人たちである。素人にプロと同じ覚悟を求めるのはおかしいだろう。
また、裁判官には、審理や評議の際に、裁判員の様子を気にとめ、判決言い渡し後も、体調不良などがあればいつでも裁判官が自ら相談にのるようにしろという。
お客様である裁判員に気を遣い、判決後もカウンセラーの役割をしろということだが、それが裁判官の仕事なのか。
国民に精神的負担を与える制度は廃止して、裁判官は裁判に専念してまともな判決を出せと言いたい。
さて、「遺体の写真を見る必要があります」と言われて、喜んでやりたいという人が出てきたら、それはそれで真夏の怪談以上に怖い話である。
投稿:2013年8月1日