~裁判員制度はいらないインコは裁判員制度の廃止を求めます~
「専門用語をやさしく解説するとはどういうことか」という投稿をいただいて、思い出したのは、横浜地裁の09年9月29 日から始まった裁判で、検察官が「嫉妬」を「やきもち」に、「量刑」は「どれくらいの刑が適当か」と言い換えたこと。いや、言い換えはこの裁判だけじゃないんですけれど、裁判員裁判が本格的に始まった時期だったので、三歩あるけば忘れる鳥頭のインコでも衝撃を受けて覚えているんです。
「量刑」は、普段の生活で使う言葉じゃないけど、「量刑」と言われてもピンとこない人を量刑に関わらせることに無理があろうというもの。ところがいくつかの裁判で裁判員から、「裁判官が量刑について丁寧に説明してくれたのでよくわかった」というような感想が出ていました。ほんとかよと思いますけど、「この事件のケースは懲役5~7年が妥当ですよ」と裁判長に説明されて、「じゃあ、懲役6年で」とか言った裁判員がそんな感想を漏らすんだろうな。
裁判員には難しい言葉はわかるまいと考えて「嫉妬」を「やきもち」と言い換えもしました。これって裁判員をバカにしているよね。それとも本当に「嫉妬」の意味もわからない人たちが裁いていたのかなぁ。それだったら、そちらの方がよほど怖いけど…
横浜地検の検事さんを見習って言い換えてみました。
一見、華やかだがそこは焼き餅が渦巻く世界だった(おじさんおばさんたちが餅を焼く日本昔話?)
Aの出世に激しく焼き餅し、憎悪をつのらせた(意味不明)
エンヴィ、それは焼き餅、君の香り、僕を惑わす… (あぁ~愛しの君は五平餅団子、その蠱惑的な醤油の香り…)
これ以外でも、インコが爆笑したのは「キャバクラ」を「女の子が相手をしてくれる店」と言い換えたことでしたね。ご苦労なことです。
司法アクセス学会をネットで検索したところ、顧問に佐藤幸治氏の名前発見。佐藤氏は裁判員制度や法科大学院制度の導入を決めた司法制度改革審議会の会長だった人で、京都大学を定年退官された後、私大の法科大学院教授にもなった人です。
ところで、投稿をいただいてすぐにインコのマネージャーは弁護士会館へ走って行きチラシを入手してきました。このチラシには、素人には理解できない「ことば」をいじくり回して素人にわかるようにしてやろうという有り難い趣旨のお言葉が書かれているのでしょうが、せめて行頭禁則文字の処理くらいはしてほしかったなぁ。
投稿:2013年11月26日