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裁判員制度・評判映画をあなたに(ハウツー本おおとり編)

またまた、お会いしましたね。掛け値なしにうれしいインコ、鳥の目にもダダ漏れ涙。ハウツー本で貫徹のつもりでいたところに、映画愛好家協会裁判員制度問題協議会(映裁協)から、殴り込み、もとい丁重なるご要請がございました。「ハウツー本需要人口より映画愛好者人口の方が多い。裁判物映画がいったい何本あると思っているのか」と。はいはいはいはい。何か言わなきゃ申し訳が立ちませぬ。インコ、評判映画をご披露して責めをふさがせていただきます。これはほんのお口直しのハウツー本千秋楽。よろしくおたの申します。
巻き添えに遇った名俳優・名女優・名映画会社の皆々様には、この狼藉、万死に値しますわいなぁ。かくなるうえは、腹をかっさばいてお詫び申し上げたいところでございまするが、羽毛がじゃまして思うように腹切れませぬ。

□「四十九日の裁判」
が亡くなりそれぞれに傷を負いながらも、再生への道を歩み始める家族の姿を描き出す。新旧の演技派俳優が豪華共演を果たした裁判員批判ドラマが胸を打つ。
熱田良平が急に妻の乙美を亡くして2週間が過ぎたころ、イモが熱田家を訪問する。裁判員を務めた亡き妻から四十九日も続いた裁判員裁判の間に書き留めた日記を預かっていたが、やはりご遺族に届けねばと思って持参したと言う。そんな記録の存在に良平は目を白黒させる。評議の秘密は墓場まで持って行けと言う最高裁の厳命に妻は背いたのか。そこへ夫が起こした交通事故で責任を問われ、刑事裁判が始まるという娘の百合子が東京から戻って来て……。

 

 「四十九日のレシピ」
 母が亡くなりそれぞれに傷を負いながらも、四十九日までの日々を過ごす間に再生への道を歩み始める家族の姿を描き出す。新旧の演技派俳優が豪華共演を果たした繊細な人間ドラマが心に響く。
熱田良平(石橋蓮司)が急に妻の乙美を亡くして2週間が過ぎたころ、派手な身なりのイモ(二階堂ふみ)が熱田家を訪問する。突然現われ、亡き妻から四十九日を無事に迎えるためのレシピを預かっていると言い彼女の存在に良平は目を白黒させる。そこへ夫(原田泰造)の不倫で、離婚届を突き付けてきた娘の百合子(永作博美)が東京から戻ってきて…

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□「裁かないで」
   ベストセラー詩集「裁かないで」「十戒」を基につづる感動の物語。90歳を迎えて裁判員反対を訴える詩を書くようになった主人公の山あり谷ありの半生や、彼女を取り巻く家族にまつわるドラマを優しく見つめる。悪を悪と断じながら温かく優しく語る詩人の言葉に勇気をもらう。
理髪店を営んでいた夫が戦時中に米兵を傷つけた罪でBC級戦犯として死刑にされたトヨ。以来ひっそりと生活していたが、理不尽な父の死にすべてを信じられなくなりふらふらしている一人息子の健一のことがいつも気がかりだった。その健一が殺人事件の裁判員に呼び出され、僅かの日当に惹かれて10日間も裁判所に通った。嫁の静子は黙って健一を支えたが、トヨは終始暗い顔で彼に接していた。そんなある日、元気のないトヨにいきなり健一が言った。「オレ、ひと殺しちゃったよ……。

くじけないで」
柴田トヨのベストセラー詩集「くじけないで」「百歳」を基につづる感動の物語。90歳を迎えて以降に詩を書くようになった主人公の山あり谷ありの半生や、彼女を取り巻く家族にまつわるドラマを優しく見つめる。心が浄化されるような温かくて優しい詩人の言葉に勇気をもらう。
夫に先立たれたトヨ(八千草薫)は一人で生活していたが、小説家を目指して就職もせずにふらふらしている一人息子の健一(武田鉄矢)のことがいつも気がかりだった。嫁の静子(伊藤蘭)は黙って健一を支え、トヨにも精いっぱい尽くしていた。ある日、白内障の手術を受けて元気のないトヨに、いきなり健一が詩を書くように勧める。
 

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□「THE ICEMAN 氷の処刑裁判官」
心優しき家庭人という裏の顔と、冷酷な裁判官という表の顔をもった実在の鉄血裁判官利茶括(りちゃ・くくり)を描いたクライムドラマ。2010年代、東京で妻と2人の子に囲まれ幸せに暮らす彼は、官舎内でも評判の良き夫、父親だった。しかし、一旦法壇に登ると家族には想像もつかない言葉を弁護人にも検察官にも吐きかけ、一部からは地獄の裁判官とか殺し屋裁判官とかの異名もとっていた。彼が死刑判決を言い渡した件数はこれで何件などと数え上げる人々が少なくなかった。だが、その彼が裁判員たちに向ける視線の優しさはこれも評判だった。氷のような法廷での表情と裁判員たちと笑い興じながらアイスクリームを頬張る風を結びつけて、彼は「アイスマン」の異名をとった。表と裏の2つの顔を使い分ける様を、「変人役」に長じた津川雅彦の怪演で見せる。

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 「THE ICEMAN 氷の処刑人」
心優しき家庭人という表の顔と、冷酷な殺人者という裏の顔をもった実在の暗殺者リチャード・ククリンスキーを描いたクライムドラマ。1960年代、米ニュージャージーで妻と2人の子に囲まれ幸せに暮らすククリンスキーは、近所でも評判の良き夫、父親だった。しかし、その裏では家族さえも知らない一流の殺し屋として約20年間で100人以上を殺害していた。死亡日時を判定されないよう、殺した相手の遺体を冷凍保存することから「アイスマン」の異名をとったククリンスキーが、表と裏の2つの顔を使い分ける様を、「テイク・シェルター」「マン・オブ・スティール」のマイケル・シャノンの怪演で見せる。

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□「そして真犯人が現れる」
犯人の取り違えという出来事に遭遇した家族を通して、愛や絆、家族といったテーマを感動的に描くドラマ。順調で幸せな人生を送ってきたものの、運命的な裁判員体験をきっかけに苦悩し成長する主人公。妻は忌まわしい過去は忘れよと言う。予期しない展開に家族が何を思い、選択するのか注目。
申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多。順風満帆な人生を歩んできたが、裁判員として有罪判決の言渡しに関わった事件で、別の男が真犯人と名乗り出たことが判明する。やはり無罪にすべきだったのか、あのときの判断としてはあれで仕方がなかったのか。葛藤の中で家族が苦悩し……。

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 「そして父になる」
子どもの取り違えという出来事に遭遇した2組の家族を通して、愛や絆、家族といったテーマを感動的に描くドラマ。順調で幸せな人生を送ってきたものの、運命的な出来事をきっかけに苦悩し成長する主人公を、大河ドラマ「龍馬伝」や『ガリレオ』シリーズの福山雅治が演じる。予期しない巡り合わせに家族が何を思い、選択するのか注目。
申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。

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□ 「悪の制度」
   豪華スターが共演した心理サスペンス。報酬の魅力に惹かれて裁判員裁判の弁護活動に手を出した弁護士たちが、危険な仕組みにハマり堕(お)ちて行く姿を描き出す。セレブリティーたちを破滅へと追い込む謎の黒幕の存在はもとより、予想だにしないラストに驚がくする。
東京都心で弁護士をしている通称・裁判陰男は、恋人ひな子との2度目の結婚も決まって人生最後の絶頂期にあった。彼は財界の大立て者・米倉涼男と手を組み、裏社会の安倍仲麻呂も交えて新裁判員ビジネスに着手する。その仕事は巨額の利益を生むはずが……。

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 「悪の法則」
豪華スターが共演した心理サスペンス。欲望に駆られて裏社会のビジネスに手を出した弁護士とその仲間たちが、危険なわなにハマり否応なく堕(お)ちて行く姿を描き出す。セレブリティーたちを破滅へと追い込む謎の黒幕の存在はもとより、予想だにしないラストに驚がくする。
メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリー(ブラッド・ピット)も交えて新ビジネスに着手する。その仕事は巨額の利益を生むはずが…。

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□「MAYAKASITA マヤカシータ」
元大物裁判官とと現役やくざの対立を描くクライムコメディー。公安調査庁の保護プログラムのもとで生きる元最高裁長官が、裁判員裁判で殺人者と断罪されえん罪だと訴える殺し屋グループから生命を狙われて壮絶な戦いを繰り広げる。
長官を退官して神楽坂の公邸から湘南の田舎町に引っ越してきた丈崎一家。主人の広光は裁判員制度を推進したことで多くの国民から恨みを買っているため、国の保護を受けながら各地を転々として暮らしている。そんなある日、広光に恨みを持つ元被告人の鈍が彼の居場所を特定し、殺し屋軍団を送り込むが……。

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 「MALAVITA マラヴィータ」
元大物マフィア一家と現役マフィアとの対立を描くクライムコメディー。FBIの証人保護プログラムのもとで偽名を使い、世界を転々とする元大物マフィアファミリーがマフィアの雇った殺し屋グループとの壮絶な戦いを繰り広げる。
フランスのノルマンディー地方の田舎町に引っ越してきたアメリカ人のブレイク一家。主人のフレッド・ブレイク(ロバート・デ・ニーロ)は元マフィアで、FBIの証人保護プログラムを適用されているため、一家は世界中を転々としながら暮らしている。そんなある日、フレッドに恨みを持つマフィアのドンが彼らの居場所を特定し、殺し屋軍団を送り込むが…。

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□「家具屋の娘たち」
日本司法最悪の制度といわれる裁判員裁判を題材に、制度推進のスター役を買って出た家具屋の娘たちの犯した罪、そして、罰とは何かを描き出す。主人公は仲間行恵、長谷川街子、上戸怪の3人娘。2013年11月に介護疲れで他界した俳優の石坂浩次が、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録を済ませており、3人娘を見つけ育てる翁役として声優出演を果たした。娘たちはなぜ裁判員制度のスター役を選んだのか……。

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 「かぐや姫」
日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされてるかぐや姫の犯した罪、そして、罰とは何かを描き出す。主人公のかぐや姫役の声優は新進女優の朝倉あき。2012年6月に他界した俳優の地井武男が、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録を済ませており、かぐや姫を見つけ育てる翁役として声優出演を果たした。姫はなぜ地球を選んだのか…。

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□「司法転覆資金」
 サスペンス。裁判員制度を立ち上げた秘密組織M機関をめぐる陰謀と戦いに巻き込まれていく男の姿を活写する。豪華な顔ぶれが結集。彼らが見せる演技合戦はもちろん、壮大で緻密な展開のストーリーも見もの。
司法改革の柱・裁判員制度を画策した秘密組織M機関。それをネタにした謀略を展開してきた佐藤幸治は、松尾浩也という青年から彼が所属する日本国際文化信仰会なる財団の人間に会うよう迫られる。だが、財団のビルに足を踏み入れた瞬間、井上正仁が率いる防衛省秘密組織の一団に襲撃される。松尾の助けを借りて逃げ出した佐藤は、そのまま竹崎博充という男に引き合わされ、50億円の報酬と引き換えに某投資ファンドが管理する10兆円もの資産を持つM機関の奪取を持ち掛けられる。

 「人類資金」
サスペンス。いまだ、その存在が議論されている旧日本軍の秘密資金、M資金をめぐる陰謀と戦いに巻き込まれていく男の姿を活写する。豪華な顔ぶれが結集。彼らが見せる演技合戦はもちろん、壮大で緻密な展開のストーリーも見もの。
終戦後、ひそかに回収されたというM資金と呼ばれる旧日本軍の秘密資金。それをネタにした詐欺を行い続けてきた真舟(佐藤浩市)は、石(森山未來)という青年から彼が所属する日本国際文化振興会なる財団の人間に会うよう迫られる。だが、財団のビルに足を踏み入れた瞬間、高遠(観月ありさ)が率いる防衛省秘密組織の一団に襲撃される。石の助けを借りて逃げ出した真舟は、そのまま本庄(岸部一徳)という男に引き合わされ、50億円の報酬と引き換えに某投資ファンドが管理する10兆円ものM資金の奪取を持ち掛けられる。008016

 

投稿:2013年12月8日