~裁判員制度はいらないインコは裁判員制度の廃止を求めます~
裁判員経験を後悔している女性
裁判員を経験しました。それまで裁判所に行ったことなど一度もなかった私です。最高裁から通知が届き、裁判所の呼び出しを無視したら処罰されると書いてあったし、それだけでなく、出頭しなければどんなことが起こるのかわからないと恐ろしくなりました。それで裁判所に行ったら裁判員に選ばれてしまったのです。
裁判官3人の両側に裁判員が3人ずつ座り、後ろには補充裁判員の方が3人座りました。私は裁判官の右隣の席でした。
合計5日間、裁判所に通いました。裁判官は一生懸命気を遣ってくれました。職員も下にもおかないおもてなしという対応です。お菓子も食べ放題でした。
でも、私はその5日間、私がこんなところに座っていていいのか、こんな高い法壇から人を見下ろせる人間かと悩みました。人を裁くことは恐ろしい。どうして私がこんな恐ろしいことをしなければならないのかと涙しました。
判決に責任が持てません。責任を感じなくても良いのだというようなことを言われました。最高裁のパンフレットにもそのように書いてあります。でもそんな無責任なことで良いのでしょうか。私が被告人ならこんな無責任で無知な裁判員に裁かれたくありません。
おかしな言い方になりますが、たった一つ救いがあるとすれば、無責任で無知な裁判員が出した結果ではなく、裁判長のリードによって、裁判官の判断で出された判決だったということです。
裁判官のみなさんと私たちずぶの素人の間にははっきりとした壁がありました。気を遣われ、おもてなしを受けても所詮はそこまででした。私たちは(少なくとも私は)、宿題を与えられてやる生徒たちで、答えは裁判長が持っていました。それは考えてみれば当然のことだと思います。
なぜ、私たちは裁判官の横に座り、人を裁くという恐ろしいことに巻き込まれるのでしょうか。後で知ったことですが、裁判員法第1条には「司法に対する国民の理解と信頼を深めさせること」というようなことが書いてあるそうです。
でも、私は裁判員を経験して司法に対する理解と信頼は増さなかったし、素人を呼び出してやらせる裁判所は信用できません。
私は呼び出される前にインコさんのホームページを知っていたら、絶対に裁判所へ行かなかったと思います。
投稿:2014年1月13日