トピックス

トップ > トピックス > 急性ストレス障害国賠訴訟、明日判決!

急性ストレス障害国賠訴訟、明日判決!

9月30日午前11時、福島地裁で判決言い渡し。
傍聴ご希望の方は午前10時20分までに地裁庁舎北玄関脇へ。傍聴整理券が交付されて抽選になるとのことです。

潮見直之裁判長は、国の責任と違法性を認めるか?
判決速報のほか、特集を組んでお送りいたします。乞うご期待!

卵なし4インコ先輩は辺野古に行ってまだ帰京していないので、マネージャーが明日の裁判を傍聴に行くとか。ボクとしては原告Aさんが勝訴するものと期待しています。
潮見直之裁判長は、2011年3月の福島第1原発事故に伴う避難生活中に自殺した女性の遺族が東京電力に約9100万円の損害賠償を求めた訴訟で、「自殺と原発事故との間には因果関係がある」と認定し、東電に計約4900万円の賠償を命じたという人ですよね。原発事故後の避難住民の自殺を巡り、東電の賠償責任を認めた初の司法判断を下した人。この判決でも「裁判員の違法」だと初の司法判断を下してほしいものです。

1-e1397901201583ヒヨコ君、気持ちはわかるが、それはいささか甘い期待だろうな。

卵なし4なぜですか。敗訴すると当然、原告側は控訴するでしょ。この問題を引きずらせないためには、いくらかでも勝たせてしまった方が賢明なのでは。肉を切らせて骨を断つ…あれっ?これはちょっと違ったかな・・・

1-e1397901201583言葉はそんなに違っていないが、状況がひどく違う。肉を切らせて骨を断つのは、しのぎを削る良い勝負の時の戦術じゃ。おのれの肉をお前に切らせてやる代わりに、お前の骨は俺が断ち切ってやるというわけだからね。

卵なし4なるほど。今はそんな勝負の時ではないと。

1-e1397901201583そう、彼らにはもうそんな余裕なんかない。完全な負け戦なんだよ。だから、なんだってかんだってここで国を負けさせる訳にはいかんのだ。そんなことをやってご覧。99%の国民は裁判所に行かなくなるよ。これで裁判員制度はおしまいっていうことになりかねない。

卵なし4ちょっとだけ喜ばせておくなんてサービスすることなどまるっきりできないと。でも、絶対に国を勝たせろなんて潮見裁判長に命令することはできないでしょ。「裁判の独立」というのがあるんですから。

1-e1397901201583ヒヨコ君、良いことを言った。そう、「裁判の独立」がある。だが、「ぎりぎりの国難」の時となれば、何でもアリということも考えなければいかんだろう。この国には昔から国難の時はデタラメの限りを尽くすという汚辱の歴史がある。ロシア皇太子謀殺未遂事件の時の児玉惟謙大審院院長もそうだったし、東京地裁の米軍駐留違憲判決の時の田中耕太郎最高裁長官の駐日大使との密談もそうだった。これ以上は論点がぼけるので、この話は後日詳しくやろう。

あせあせうーん。

1-e1397901201583よしんばそこまでのことがなくてもだ。この裁判は、全国で裁判員裁判に関わっているたくさんの裁判官のほか、最高裁や高裁の裁判官たちが固唾を呑んで見守っている焦点の裁判だ。潮見裁判長と2人の陪席裁判官は、自分たちの判断がこの人たちからどう見られるかを、「過去の記録にないほどの激しい」緊張をもって考えていることは間違いない。

卵なし4自分たちが裁判員制度を終焉に追い込んだと言われることになる。それでもいいのかということですね。

1-e1397901201583まぁそういうところだ。だが、この判決で国が敗れればもちろんだが、勝ったとしても裁判員制度の評価が上がり、みんなが裁判員として気分良く裁判所に出頭することにならないことは当たり前だ。
国は裁判員が病気になっても見棄てるのだということが広く知られるだけだからね。

卵なし4「絶望の裁判員制度」とはこのことですね。では、そのあたりをよくよく考えて明日の裁判を見守ります。

 

投稿:2014年9月29日