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追撃!「候補者名簿記載通知」ー封筒と説明書ー

最高裁は、11月12日、全国23万4000人弱に「候補者名簿記載通知」を送りました。
実際に発送作業を行ったのは共同印刷という民間企業ですけどね。
この封筒が届くのは全国平均440人に1人くらいの割合(地域差あります)となるそうですが…

1やっ~1「裁判員候補者名簿記載通知」がどういうものかというところから紹介いたします。

  まずは「封筒」。

封筒の大きさは、
横23.3㌢、縦16.7㌢、厚さ0.8㌢ 実物写真がこちら↓

Q&A14

 

 

「必ず開け」とあります。ただし「親展」だから本人以外は開いちゃダメ!
曲解違った折り曲げも絶対ダメだ。ただの禁止じゃないんだぞ!。
なんたって発信者は、日本の司法に君臨する最高裁であるぞ。
頭が高い。頭が高い!
てなとこですかね。
実は、この記載通知は法的根拠がないものなんです。
でも、最高裁の「権威」に、国民は「恐れいりました、もし地裁から呼出状が届いたら、ちゃんと出頭します」と言うだろうと思っているんでしょうね。
実際にはそんな「権威」なんかまるでないってことが、もうはっきりしちゃっているのにね(笑)。

 あっ、「最高裁判所」の字の下にある「このお知らせに関するお問い合わせ先」に電話をするとお話相手をしてくれるのはトランスコスモスという民間会社のオペレーター(もしかするとアルバイト?)で、最高裁の職員じゃありませんからね。最高裁の職員は偉いので、下々からの問い合わせにいちいち応対しているヒマはない…のかな。

次に「説明書」。

「裁判員候補者名簿に登録されたことを公にしないで下さい。」

ギョッ。調査票の説明書冒頭に大きく掲げられ、読んだ人の目に飛び込んでくる言葉です。裁判員制度の世界の特定秘密保護法。「名簿に登録されたことを公にするのは法律上禁止。『公にする』とは、インターネット上で公表するなど、不特定多数の人が知り得る状態にすること」。「家族や上司に話すこと」は許すと。家族とはどの範囲なのか、上司とはどの範囲なのかはわかりません。これを読んだ人は、一挙に不安の世界に叩き込まれます。
このことを決めているのは裁判員法。

Q&A15

 


妻が夫に話す。夫は自分の親に話す。親は兄弟に話す。兄弟は子どもに話す。子どもは自分の配偶者に話す。配偶者は…こうして無限に広がる拒絶の輪。 わははは。

さて、ここには最高裁宛の封筒も同封されています。これは必要事項を書き込んだ調査票を最高裁に「返送」するのに使ってくれという封筒です。

封筒の表には「最高裁判所 調査票担当 行」と宛名が印刷されています。しかし、最高裁判所にはそんな担当部課はありません。全国から返送されてくる返信封筒は全部一括りにされて共同印刷にポンと転送されるのです。

封筒の裏には偉そうに次の言葉が書かれています。

チェック1 □調査票を入れましたか。

チェック2 □調査票に記入漏れはありませんか。

チェック3 □調査用とあわせて提出する資料がある場合は、資料にバーコードシールを貼りましたか。

平成26年11月28日(金)までの提出にご協力をお願いします。

とあります。2週間で返事を送ってこいと要求しているのですね。人の都合なんて何も考えていない最高裁っていうのがよくわかる話。

封筒表封筒裏

 

 


 

 

 

 

 

投稿:2014年12月28日