~裁判員制度はいらないインコは裁判員制度の廃止を求めます~
めでたいです。何がめでたいのかって? そりゃ、裁判員制度の破綻がいよいよ大詰めに来て、惨状がもう4乗くらいになっていることでんがな。「やめるのは今でしょ」も裁判員裁判のこと、「ダメよ~ダメダメ」も裁判員制度のこと。「何から何まで真っ暗闇よ」も…、こりゃちょっと古かったか。ま、いいとしてよ、元旦なんだから。
今年初春のインコの宣言は、「『いやだ』の思いから
『やめろ』の行動へ」です。
裁判員裁判が始まって6回目のお正月。裁判員候補者の出頭率はいよいよ大暴落。出頭率っていうのは、「裁判員候補者名簿に記載された者の数」に対する「選任手続期日に出席した候補者の数」の比率のこと。実施年にもう40.3%という低さでした。それが3年後の12年には30.6%と10ポイント近くも落ちた。それがそれが昨年9月末にはとうとう27.4%まで落ち込んじゃった。
選任期日に出頭したっていっても、そのみんなが裁判員をやってもいいって言っているんじゃないんだからね。最高10万円の過料の脅しもあって泣く泣く出かけて行った人とか、やりたくないって直接裁判官に訴える覚悟で出かけて行った人とか、そんな人たちを含んでの27.4%なんだ。ひでぇもんでしょ。
やってもいいという候補者はもう暁天の星くらいしかいないって去年の元旦に言わせてもらったけど、今年はもう昼あんどんっていう感じなんだな。 ん? 意味がだいぶ違うって。ま、当たらずといえども春遠からじでしょ。勘弁してよ、とにかく元旦なんだからね。
昨年4月には、おさき真っ暗のタケサキ君から、やってられねぇのテラダ君に最高裁の総大将は変わったけど、事態は変わらず悪化の一途。私の里インコのお山のメイカイ国語辞典の「破綻に瀕している」は、最高裁国語辞典では「順調に推移している」と表現し、用語例としては「順調に難産し順調に衰弱して順調に絶滅する」なんて言いますね、はい。右下の写真「後は君に任せた」と逃走するタケサキ君とそれを睨むテラダ君
一昨年は、外傷性ストレス障害になった元裁判員が国を相手取る責任追及の訴訟を福島地裁に起こした。提訴に狼狽したタケサキ君は、地裁の裁判官は裁判員裁判が終わってから、元裁判員に電話をかけるなどして「君、病気になってないかい?」って問い合わせろと命令したね。一方、昨年4月、就任早々のテラダ君は、裁判官は街に出て裁判員裁判宣伝の「出前講座」を開けって命令した。どちらについても「成果報告」はとんと聞きませぬが。
昨年9月、福島地裁は元裁判員の請求を棄却する判決を言い渡した。「辞めたきゃ辞められたのに最後まで裁判員をやりきったお前が悪かったのよ」とさ。話はもうめちゃくちゃ。この判決を知って、「それじゃあ裁判員をやってみようか」なんて思った人がどこにいる? これがこの国の政府と最高裁の態度なのさ。10万円のペナルティーで出頭の脅しをかけたり、無理して出て行って病気になったら自業自得って言ったりとで、これでこの制度は終わりも終わり。
無理やりに 呼び出しやらせ 病得て 自業自得と 国は言うなり
この制度はもう消えていきます。「最後の電話を握りしめて、私は一人で死んで行く」なんて唄が昔あったんじゃなかったっけ。ま、いいや、正確に言わせてもらいましょう。制度が潰れて行くのを待っているんじゃなくて、私たちが制度を潰しにゆく時が来たんです。
今日は信念のご挨拶。インコの宣言「『いやだ』の思いから『やめろ』の行動へ」の具体的な提案は次号以下で謹んでパンパカパーンと発表させていたただきます。どちらさまもお楽しみに。
では、とざいとーざい、すみからすみまでずずいーっと今年もよろしくおたの申します。
年越し酒で二日酔いと言うか二年酔いの
裁判員制度はいらないインコ 拝
投稿:2015年1月1日